ゴールデンウィーク明けに東京オリンピック反対署名運動がウェブ上で本格的に動き出しました。日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児さんが中心になって東京都の小池知事、組織委員会の橋本会長、菅総理大臣、IOCのバッハ会長に向けた署名を展開すると表明したのですが、宇都宮さんが困惑している動きもあるそうなんです。

8日や9日のワイドショーや情報番組で大きく取り上げられましたが、ツイッター上で競泳の池江璃花子選手に対して代表権返上やオリンピック開催反対の声をあげてほしいというツイートが殺到。池江選手本人は「何も変えることはできません」と反応し、宇都宮さんも「選手には罪はない」と困惑していました。そして、反対活動に選手を利用することについては各メディアとも前向きには受け止めてはいなかったようです。

この動きを肯定するわけではないですが、反対活動する人のうち池江選手に訴えかける人は焦りを感じているのではないかと思うんです。大坂なおみ選手がツイッターで声をあげて「ブラック・ライブス・マター」のムーブメントが盛り上がったように池江選手が「命以上に大切なものはありません」と声を上げてくれればオリンピック中止の気運が高まると考えたのでしょう。それに中止を決断させるまでの時間がないという考えもあったかもしれません。ただ、大坂選手の場合は自発的にやったものであってツイッターで第三者に頼まれてやったわけではありません。池江選手にそういう意志があるのかどうかわからないところで声をあげてほしいというのは確実性がないわけで、ただただ焦っているとしか見えなくなります。

誰もが納得できる結論を今はとにかく期待するしかありません。では、また次回です。
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