1年遅れで開催されている今回の東京オリンピック。遅れたことで出場のチャンスをつかむ奇跡的なひとたちも現れました。

まずは1年遅れで年齢制限が満たされた人。昨年では下限に満たなかったのに1年遅れたおかげでそれに達したのが男子高飛び込みの玉井陸斗選手。驚異的な技を連発して日本選手権を史上最年少の若さで制すも、年齢の下限に達していないことが明らかになると落胆の声が上がりました。しかし、今年に延期されたことで出場資格を得ることになり、選考用件をクリアし高飛び込みの代表となりました。同門の先輩で飛び板飛び込みの代表になった寺内健選手は「同年代の中国選手は陸斗にかなわないはずだ」と絶賛するくらいですから、この1年は吉に出たかもしれません。

もう一人1年遅れでチャンスを掴んだ人といえば池江璃花子選手です。白血病が発覚したのが2019年の1月終わりごろ。いつ回復するかのめどが立たず「2020年は目指さず2024年を目指す」という声明を一度出したくらいでした。しかし、回復のペースがすこぶる早く、練習を再開させると着々と調子を取り戻し、ついには代表権獲得となりました。個人種目の出場権を得られなかったとはいえ、東京オリンピックで泳いだ事実は残ります。岩崎恭子さんはじめ水泳関係者は次のパリではものすごいことになると予想しているとか。まだ完全回復の途中と考えれば、これからへの期待はまだまだ続きそうです。

1年遅れになってチャンスをふいにしてしまった人ももしかしたらいるかもしれませんが、チャンスを掴んで更に次へ踏み出す人がいることを考えると、1年遅れてもオリンピックがやれたことは間違いではなかったといえるかもしれません。では、また次回です。
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