7月21日、この日の午前中は福島で東京オリンピックの競技でソフトボールがいの一番に始まりましたが、名古屋では照ノ富士に横綱昇進を伝える伝達式が行われました。令和ではもちろん初めて、平成生まれでも初めての横綱誕生となります。

一度大関に昇進したものの、ひざのケガや糖尿病で番付は一時序二段まで転落。しかし、2年ほどで大関に戻ったばかりか横綱にまで上り詰めました。一度大関から転落した人が横綱に上り詰めたのは79年名古屋場所後の三重ノ海のケースがありますが、この時は大関昇進から3場所で転落(転落までの在位期間ワースト)ののち1場所で復帰してのもの。最初の大関転落から4年近くかけての昇進は奇跡のようなものかもしれません。伝達式の口上にもあった「不動心」のたまものかもしれません。

これに触発された人もいたようです。新型コロナウイルス感染拡大対策のガイドラインに違反した行動が発覚し、3場所出場停止のペナルティで幕下まで転落してしまった阿炎は幕下で連続優勝して名古屋場所で関取に復帰するまでに至りました。今度は朝乃山にもこの奇跡を再現してほしいという声も上がるかもしれません。阿炎同様、新型コロナウイルス感染拡大対策のガイドラインに違反した上に新聞記者と口裏合わせをして嘘の証言をしたとして1年の出場停止を言い渡されていますが、復帰が見込まれる来年の名古屋場所ではプロデビューと同じ三段目からのスタートになるとか。照ノ富士のように2年で大関の座を取り戻すことができるでしょうか? では、また次回です。
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