今年の高校サッカーは最後まで面白かったですね。
細かい技術論はエルゴラッソやサカマガにお任せするとして、
FWがFWらしくゴールを決めれば、
GKが見事な身のこなしでシュートをセーブしてみせる。
シュートへとつないでいくボール回しも
みていて目が離せなくなっていました。

私は埼玉代表の西武台の試合をすべて会場でみましたが、
試合を重ねて成長していることが手に取るように感じられました。
初戦の序盤あたりはボールを持っていても、
もたもたしているうちに相手にカウンターなり速攻で
あっという間にピンチになってしまっていたのが、
試合を重ねていくと積極的に前へ前へと攻撃を進めていき
FWへつなげられるようになりました。
「3点取ってこその西武台」「1.5倍練習したことが強み」と
思いを一つにして戦った西武台のサッカーは
心から「またみたい!」と思うようなサッカーでした。
西武台のおかげで、この正月は寝正月でなくても
十分楽しめた正月だったかもしれません。

西武台は準々決勝でPK負けしてしまいましたが、
準決勝も決勝も見応えありました。
なかでも滝川第二と久御山の決勝はすごかったですね。
守りの網をかいくぐる早さとうまさ、
そしてゴールを決めきる強さを見事に兼ね備えた滝二の5得点は
優勝にふさわしいものだと思いますが、
大量失点を喫しても笑顔絶やさずあきらめずに攻撃を続けた
久御山もすばらしいと思いました。
「君は君らしく」という合い言葉の元、バルサ流の人もボールも回るサッカーを
「久御山らしく」貫いたんですから。
「ファイティングポーズを崩さずに戦い続けた」というと
悲壮感が漂うものですが、
笑顔を絶やさずにいた久御山だって
ファイティングポーズをとり続けていたんですよね。

PK戦に入るときの「民族大移動」はある意味感動を覚えました。
埼玉スタジアム2○○2のように
ゴール裏のスタンドを開放していないスタジアムではみられないのですが、
双方同点でPK戦に入るときに
PK戦をやるゴール裏にいたるところからお客さんが集まるんです!
選手がどちらのゴールまわりに移動するところを見て移動が始まり、
第四の審判がいるところのそばにある据え付け型のテレビカメラを
ケーブル裁きながら2ー3人がかりで急いで移動させると
その様子を見てまたお客さんが走る走る。
そうしているうちに80分間のゲームとは違う緊張と興奮に
スタジアムが包まれていくんです。
ナビスコカップや天皇杯では見られない光景を見ていると
新鮮な気持ちになってしまいます。

1月12日発行号のエルゴラッソに掲載されている
とうごくりえ先生の連載マンガ「蹴球風見鶏」にも
高校サッカーのネタがあります。
よろしかったらご覧ください。

では、また次回です。
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