日刊ゲンダイあたりがもう書いているかもしれませんが、
敢えていいます。
8年前の2003年なら日本は負けていました。
今回はルールに救われただけで単に運が良かっただけなんです。
今回の「勝利」も、
今後新聞などに掲載されるアメリカとの対戦成績表には
「PK勝ちも引き分けに含む」という注釈がつけられてしまうはずです。

なでしこジャパンが戦った女子ワールドカップの決勝は
アメリカをPK戦の末に下すというものすごい結末になりました。
ただ、得点経過で気づいてしまったことが一つ。
90分終えて1ー1となって延長に入ったのですが、
延長戦で先にゴール決めたのはアメリカです。
そう、8年前まで存在していたVゴール制があったならば、
2−1で日本がVゴール負けしていたんです。
「アメリカ万歳」と言いたいわけではありません。
なにを言いたいかといえば、
これで終わりと思ってはいけないと言うことです。
世界一になったことは確かにすごいことですが、
これで満足してはいけないんです。
選手や監督は喜びを露わにしてはいても
まだ前を向き続けているようなので安心してはいますが。

なでしこジャパンがすごかったのは何につけても諦めなかったこと。
佐々木監督になってから勝利への貪欲さが
プレーに色濃く現れていたのに反映されていただろうと思います。
今回はそれが顕著になったようです。
それが、諦めない気持ちにまたつながったのでしょう。
その貪欲な気持ちを忘れずに、
9月からの五輪予選と来年のロンドン五輪で
このワールドカップのとき以上の強さを見せつけ、
誰も冒頭のような屁理屈がいえなくなるような「絶対王者」に
なってほしいものです。

また、遅くなって申し訳ありません。

それではまた、次回です。
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