燃え尽きてしまったのでしょうね。
決断は決断です。誰も責めることはできません。
とにかく、お疲れ様というしかありません。
1047勝など数々の勲章を残して大関魁皇が引退を決断。
20日をもって正式に引退が受理されました。

これまでの大関の中で、
たぶん「最強の大関」といえば魁皇だと思います。
ほかの力士のファンでも彼の土俵となれば少なくとも拍手を送る。
人によっては「かーいーおーっ! かーいーおーっ!」と絶叫する。
誰もが彼に好感を持っているという人気面の強みがあります。
そして、相撲も初志貫徹していますよね。
がっちりと相手を捕まえて右上手を持てば文句なしの魁皇ペース。
けがの度合いで多少の変化がありましたが、
ベースを変えることは全くないように見えました。
自分の信念というものを相撲で表現できた
過去少ない大力士だったからこそ、最強の大関であり、
誰もが愛する大関になったのかもしれません。
魁皇の引退で大関・横綱に日本人がいなくなりました。
「Who’s Next?」と
次の日本人大関の登場をせかすような論調もあるかもしれません。
しかし、それにのっかって大関誕生を急ぐようだと
、それ相応のリスクを抱えないといけません。

90年代終わりから2000年代はじめにかけての数年間に
大関乱発というべき時代がありましたが、
そこで大関として生き残れたのが魁皇であり千代大海であり、
朝青龍は20回以上優勝する横綱にまで成長しました。
すべての大関が地位を長く維持できたわけではありません。
それを覚悟した上で
大関の登場を待ち受けないといけないのではないでしょうか?
2011年7月名古屋場所は間違いなく、
20世紀以降の近代大相撲史上における
大きなターニングポイントになります。

そのターニングポイントがどういう風に現れるのか? 
答えがでるには時間がかかるかもしれませんが、
見守っていきましょう。

では、また次回です。
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