昨年最終戦でJ1残留を確定させるほど低迷を極めた浦和レッズ。そのレッズの再建を託されたのはミシャことミハイロ・ペトロビッチ監督です。

前任者とファミリーネーム(苗字)が一緒でありますが、トップチームでの監督経験がほとんどなかった前任者に対して、こちらはサンフレッチェ広島で6年間指揮を執った経験があります。サンフレッチェではJ2降格、J1復帰、ACL初出場と、Jリーグで経験できることを優勝以外すべて経験したミシャ監督。そんなミシャ監督が憧れの仕事と表現したのがレッズの監督なんです。

ミシャ監督が言うところ、2006年にレッズがリーグ初優勝を果たした瞬間をテレビで見ていて「バイエルンミュンヘンやレアルマドリードが優勝したときのような熱気を感じた。そんなすごいチームでいつか指揮を執りたい」と思っていたとか。ヨーロッパではビッグクラブの監督になると「あこがれていたチームの指揮を執ることができてうれしい」という方が多いような気がします。日本でそういうチームにレッズがなったと言うことは、これまで積み上げたものが評価されたというばかりではなく、Jリーグを引っ張っていくことを宿命付けられた重みも伴っていくのかもしれません。

そういうチームが野球界に存在するのでしょうか? メジャーならばヤンキースドジャースあたり、日本なら巨人阪神あたりになるかもしれません。ただ、それは選手がプレーする場所としてあこがれる場所であって、監督がそういう憧れを口にすることはあまりないような気がします。メジャーはどうかわかりませんが、経営サイドが現役時代からたたき上げで育っていった人たちを監督に据えようという「純血主義」にこだわることがあるからかもしれませんね。ただ、その一方でこんな話があります。週刊誌レベルの話なので具体的な名前を出すわけにはいきませんが、現役時代に在籍経験がない人が巨人の監督にあこがれていると言う話もあるんです。やはり、球界をリードすることを運命付けられているチームを指揮することは現役時代すごしたチームの指揮を執ることと同じくらいの憧れを持つ人も少なからずいるのかもしれません。

それでは、また次回です。
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