来年春のWBCを目指した侍ジャパンの強化試合「侍ジャパンマッチ」2試合ともに空席が目立ったとか。NPBサイドでは「料金設定が高かったかも」と分析しているようです。ただ、プロが加わって野球の日本代表が構成されるようになってまだ十数年しか経っていません。まだ、サッカーやラグビーのように代表チームに確固たる価値が見出せないことも、空席が出来た原因の一つではないでしょうか?

今更いちゃもんつけるわけではありませんが、代表メンバー選びに難航した要因に「シーズン終わったあとにまた気持ちを高めるのは難しい。来年に向けての調整をしているのに…」という空気があるように思います。「代表戦」ではなく「シーズン後の親善試合」というイメージがまだ大勢を占めているのでしょうか? 確かに、9ヶ月という長いシーズンの後にまた集中力を保たなければならないのは大変なことかもしれません。しかし、サッカーでも国内での10ヶ月近く続くシーズンが天皇杯で終わった後に代表合宿と強化試合が行われることがありますが、ここまでの不満な空気は立ち込めることはないと思います。「モチベーションを高めるにはどうするか」とサッカーの代表活動でも心配されることもありますが、それなりに解決しています。野球でこういう問題にぶつかったときにどう解決するか、時間をかけて答えを見出せれば侍ジャパンの価値が確固たるものになるかもしれません。そして、メジャーリーガーたちが契約関係や調整の流れに気兼ねすることなく心置きなく代表に関われるような環境を世界的に整備することも必要です。これは日本だけで何をすればいいという話ではありませんから、とやかくは言いません。

「代表は名誉」「代表は誇り」と誰もが胸張って思えるときがやってくることを楽しみに待ちましょう。

それでは、また次回です。

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