23日に行われた「J1昇格プレーオフ」の決勝(というか、昇格チーム決定戦)。後半40分に古巣相手に林選手が決めたゴールで大分トリニータジェフ千葉を1-0で破り、J1昇格を決めました。レギュラーシーズンの順位が下だったチームが決定戦に残り、その中でも最も下のチームがJ1昇格を決めるとは、まさに下克上、まさにクライマックスって感じです。

そんなJ1昇格チーム決定戦の雰囲気を端的に描いた漫画があります。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」で毎週水曜日に掲載されているとうこくりえ先生の「蹴球風見鶏」。各チームのマスコットが国内のサッカー事情をコミカルに語っている漫画ですが、時に笑い、時にウルッとさせるものです。トリニータのマスコットとジェフのマスコットが、それぞれが経験したナビスコカップ決勝とは違う盛り上がり方を見せる国立競技場を見てしみじみと「これは勝者を決める戦いじゃなくて敗者を決める戦い」「前と進んでいこうとする道がどちらか1本閉ざされる」と語るんです。かわいい見た目からは想像できないリアルな言葉が並びます。当事者としてはこういう気持ちの方が強いのかもしれませんね。こういう言葉を聞くと、「下克上」だの「クライマックス」だの言っているのは何だか野次馬根性というか、他人事のような感じになりますよね。

来年もこのプレーオフは継続されるそうです。次への道をつなげる戦いとして、大切なものだということをかみ締めながら見守ったほうがいいかもしれません。さぁ、Jリーグは12月1日のJ1最終節で残留・降格、ACL出場権をめぐる戦いがすべて決着します。これも大事な戦いです。選手たちの精一杯の戦いに注目していきましょう。

それでは、また次回です。
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