今年もどうぞよろしくお願いいたします。

第92回全国高校サッカー選手権が始まりました。今回をもって国立競技場での開催は一区切りつくことになるということで、キャッチフレーズは「国立最蹴章」。これまでのキャッチフレーズとはやや違った毛色のものになっている感じが個人的にはしますが、今回だからこそのキャッチフレーズにはなっていると思います。

さて、日本サッカーの聖地であり、高校サッカーの聖地でもある国立競技場を、首都圏開催に限った回数で最多となる6回の優勝に国見高校を導いた小嶺忠敏さん(現在は長崎総合科学大学付属高校総監督)は「選手たちをうまくするところ」と表現しているそうです。満員になれば6万人近く集まる状況で、普通なら到底どよめくはずがないシュートをはずしても国立でならばどよめく。そうすると選手たちは「オレってサッカーがうまくなっているのかな?」といい意味で勘違いし、それが「だったらもっとうまくなって、もっとお客さんたちを沸かせてみよう」という向上心につながるというわけです。さすが、日本代表を何人も送り出している名伯楽です。高校サッカーというのは、Jリーグが誕生した後でも高い注目度があります。箱根駅伝、高校ラグビーなどとともに日本人なら正月に必ず見たくなるスポーツイベントの一つといっても過言ではないわけで、そういう大きな舞台で自分のもてる力を発揮できるようになれば、この先に広がる世界も視野に入れられるという意味だろうと思います。果たして、最高の舞台に立てるのは今年はどんな学校でしょうか? 楽しみに待ちます。

それでは、また次回です。
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