カレンダーを見て気づいたんですが、ACLを戦うJの4チームはあと2週間で本番を迎えるんですよね。だからこそ、この時期の試合というのは試合勘を養うには大事なものかもしれません。そんな中で、今年から始まったのが「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」です

実はこの大会、宮崎でキャンプを張る3チームと鹿児島でキャンプを張る4チームの合計7チームしか参加していないんです。会場も参加チームが使っている練習場をそのまま使っているような感じ。プロ野球のオープン戦と比べればどことなくのどかな雰囲気があります。スカパーの放送を見ましたが、放送席は両チームのベンチの中間の位置あって、対戦する片方のチームの監督が試合開始直前に実況のアナウンサーと解説者に飴玉を差し入れするハプニングもあったとか。観客も抽選で選ばれた数百人程度でバラバラと立ち見をしています。ですから、選手同士のやりとりや監督の指示がはっきりと聞こえてくるんです。練習試合ってこんな雰囲気でやっているんだということがわかるのもいいんですけど、聞くところによればこの大会にも賞金がかかっているとか。普通にチケットを売ってお客さんを集めるプロ野球のオープン戦の雰囲気から考えると、賞金がかかるような真剣勝負には似つかわしくない雰囲気だって感じてしまうんですよね。

Jリーグでは今後、参加チームを増やしながら大会を続けていこうと考えているようですが、ヨーロッパでやっている招待大会みたいにすれば参加しやすくなるのではなんて、仕事仲間は話しています。ヨーロッパの招待大会というのは3チーム参加なら1日で総当たりができてしまうものです。1試合45分しかやらないんです。45分の試合を2回やれば45分ハーフ1試合やるのとほぼ同じという理屈で、3チーム1回総当たりのリーグを1試合分の労力でやれるお手軽感が受けているようです。どこか特定のチームの練習場でなく、キャンプ地に近い数千人規模のスタジアムにチケットを売ってお客さんを集めてやれば、静岡ブロック、和歌山ブロック、高知ブロック、宮崎ブロック、鹿児島ブロック、沖縄ブロックという具合に細かいブロック分けにしてもそれなりに興味を持って試合を楽しめるようになるでしょう。試行錯誤が続くかもしれませんが、プレシーズンでもワクワクできる大会になるように期待しましょう。

では、また次回です。
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