大相撲夏場所は十両で新世紀の業師とも言われそうな宇良が注目を集めていますが、幕内の優勝争いの方もだんだんとヒートアップしてきているようです。

優勝争いの中心にいるのは横綱白鵬と大関稀勢の里。中でも白鵬はかちあげで相手を一発で倒してしまうような相撲が目立ち、「ただ強いだけで横綱らしくない」と批判の矢面に立たされているとか。NHKの大相撲中継で解説を務める舞の海秀平さんは慎重に言葉を選びながらも手厳しいようで、「こんな相撲で優勝しても単に場所のチャンピオンになっただけとしか思えない」とも。強くまた尊敬されるのが横綱というイメージからすれば、単に強さを見せつけるのは横綱らしくないと思われても仕方がないかもしれません。

どうでしょうか、最近だと現役時代の貴乃花親方のような「This is正攻法」といえる相撲が横綱としての理想と考えられているのかなと思います。白鵬も62連勝したときは「後の先(ごのせん)」と言われる双葉山の戦法を導入しようとしていたと言われています。相手の仕切りから立ち会いまでの動きをしっかり見切って立って組むという、相手を十二分に引きつけて自分優位にする戦法です。このときは確かに品格があったように見えます。しかし、余裕が目先の1勝にこだわりだしてしまうと見失ってしまうのでしょうか?

対する稀勢の里は正攻法、自分の相撲で勝ち星を積み上げています。復活への期待もあってか、今は稀勢の里の相撲に対して好感がもたれているのかもしれません。
さて、決着はどうなるのでしょうか? 今場所も最後まで見逃せなさそうです。

では、また次回です。
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