1ヶ月にわたって行われてきたFIFAワールドカップロシア大会も14日の3位決定戦と15日の決勝と、いわゆるメダルマッチ(サッカーではあまりこういう言い方をしませんが)を残すのみとなりました。

決勝に進んだのはフランスとクロアチア。特にフランスの決勝進出については、試合をする前から高く評価されているようです。長期的なビジョンをもった強化が結実したことが特に評価されているとか。地元開催で見事優勝した98年フランス大会で代表のキャプテンを務めたデシャンが育成年代の監督、A代表の監督と経験を積み、デシャンの下で成長した選手達が最高のパフォーマンスをみせてきたわけです。高校野球では下馬評であまり名前が挙がらなかったチームが「甲子園が強くした」と言われるようになって終盤まで勝ち残ることがありあますし、ワールドカップでも時々そういうチームが出てくることがあります。

ただ、今回のフランスは違うような気がします。下馬評としてもそれなりに評価が高く、評論家筋では優勝候補の一角に挙げているところもありました。若い選手の成長が目覚ましいのもありますが、デシャン監督が6年かけて本当に強いA代表を築き上げた努力のたまものであるところが一朝一夕の勢いで勝ち上がった国と違うところでしょう。信念貫いて強化したから19歳のストライカーがレギュラーを張れるようになれたとも思います。惜しくも決勝進出を逃したイングランドも下の年代で世界トップクラスになった世代がA代表でも主力で居続けたから久々の快進撃をみせましたが、デシャン監督のような信念の強さが目立つような感じはなかった気がします。

今後デシャン監督の身の振り方がどうなるかわかりませんがもし代表監督を続けるなら、佐々木則夫さんが率いた頃のなでしこジャパンのように特定選手への依存で晩節をけがしたように、フランス代表をダメにするようなことはないようにして欲しいという思いが芽生えてきました。それは私だけでしょうか?

では、また次回です。
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