北海道日本ハムがOBの新庄剛志さんを来年からの監督に迎えることになりました。4日の会見には本人らしいド派手な格好で登場し、本人らしく破天荒な目標をぶち上げました。

驚いたのは優勝を目指さないというんです。ただ、これは単なる戦闘放棄ではありません。「高い目標を持ちすぎると、選手はうまくいかない」(スポーツ報知5日付)からで、地道に力をつけていって9月あたりに優勝を争う位置にいれば優勝を現実的な目標にするというわけです。派手なイメージが強い新庄さんにしては意外に見えるかもしれませんが、監督の仕事を真剣に取り組もうと考えている表れといえるかもしれません。真剣さを感じられるのは背番号にも見えるかもしれません。本人が現役引退時に使っていて、斎藤佑樹投手の引退で来年から空き番になる「1」を希望していますが、「スター候補が育つまでは僕がつける」というんです。チームをけん引できるような存在を新庄さんなりに育てたいという強い思いがあるのかもしれません。

他にらしさをみせたのは呼び方。「監督」でも「新庄さん」でものなく「ビッグボス」にしてほしいとのこと。一時期暮らしていたバリ島の人たちにこう呼ばれていたそうで、監督になってからもこの呼び方をしてほしいというんです。また、「ファン投票でスタメンを決めたい」「試合中にインスタライブをしたい」など独特なプランをいくつも出してきています。現役時代、引退後通じて常に人々をあっと言わせ続けた新庄さんですから、あながち夢物語と片付けるわけにはいかないかもしれません。

北海道日本ハムといえば、監督として侍ジャパンを金メダルに導いた稲葉篤紀さんが、侍ジャパンへの出向から球団に戻りGMになります。2006年の日本一に貢献した二人によるチーム再建がどうなるか、来年のプロ野球で一番の関心事になるかもしれません。では、また次回です。
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