13日と15日にボクシングのダブル世界戦が2つ行われました。成績は日本勢から見て3勝1敗。しかも勝ち試合がすべてKO勝ち。いやはや、日本のボクシングは女子ばかりでなく男子も強いですね。

数年前まではポイント重視の風潮があるようで、KOできなくてもポイント優位で12ラウンド乗り切ればOKという無難な試合も少なくなかったようですが、長谷川穂積選手がWBCバンダム級を10回防衛中にKO勝ちが続いた頃から「KOもいいかも」と思うようになったきたのではないでしょうか。亀田兄弟はKOが少ないようですが、13日に7度目の防衛を決めた「KOダイナマイト」といわれる内山高志選手を筆頭に、全体的に見て世界戦でのKOが増えてきた感じがします。

特に印象的なのは、内藤大助選手が逆転KOした試合でしょうか。2008年7月にあった清水智信選手とのWBCフライ級防衛戦(3度目)。WBCのタイトルマッチでは当時から4ラウンドと8ラウンド終了後にポイントの中間発表(オープンスコア)が行われていましたが、2度とも「内藤不利」とのポイント。しかし、10ラウンドに一気に攻勢に出て大逆転KO。内藤選手本人は試合後の勝利インタビューで2度ともポイント不利と出ていたことについて「びびった」と本音をもらしていたのもまた印象的です。

オープンスコアについては「数字的に出る有利・不利にとらわれすぎて戦略が狂ってしまうのでは?」と疑問を呈する声もありますが、内藤選手のケースのように「だったらやっちゃおうじゃないの!」と思い切った勝負に出るきっかけを与えるメリットもあるはず。4月からはWBOとIBFの世界タイトルにも日本ボクシングコミッション公認で挑戦できるようになったので(直前に高山勝成選手がIBFミニマム級世界チャンピオンになりましたが現時点では公認されていません。この先防衛すれば後付けで公認されるかもしれませんが)、世界チャンピオンがまた増えてくる可能性があります。これをきっかけに日本人世界チャンピオンがKOで沸かせるシーンが増えてくることを期待しましょう。

それでは、また次回です。

[Web全体に公開]
この記事の前後の記事(新着順)
・どうなる? このコラボ
2013年05月24日  [Web全体に公開]
・気がつけば20年
2013年05月17日  [Web全体に公開]
【閲覧中】日本は強い
2013年05月10日  [Web全体に公開]
・現実は変わらない
2013年05月03日  [Web全体に公開]
・これがあれば幅広くなる?
2013年04月26日  [Web全体に公開]

0件のコメント