オリンピックの話をもう少ししたいですが、ここ1週間注目されている問題で気になること、思うことがあったので今回はこちらを。

東京や横浜の公営図書館などで「アンネの日記」や関連の本、そして「東洋のシンドラー」といわれた杉原千畝に関する本が何者かに破られる事件が多発しています。発覚から数日たっているので模倣犯も多く現れているかもしれませんが、もし、日本にアンネフランクや杉原のやり方を快く思わない人がいて、その人が思うところあって攻撃(正義の鉄槌?)を下したというならば、あの人気ドラマも標的にされるのではないかと不安に感じているんです。そのドラマとは「ごちそうさん」、そう、現在放送中の朝ドラです。

今まさに放送されているのは太平洋戦争真っ只中という時代設定の物語。朝ドラではかなりの頻度で取上げられている太平洋戦争ですが、多くの場合はヒロインの身内の誰かが出征して、「お国のため」とその人を励ましても生きて帰ってくる保証がないこととの間で起こる葛藤だったり、本土空襲への漠然とした不安が描かれているというイメージがあります。ただ、今回はやや踏み込んだ雰囲気があるんですよね。「本当に国のためになるのか?」と、決して積極的に反対しなくてもいろいろな形で戦争に対する疑問を素直に投げかけているように見えるんです。具体的な内容はネタバレにならないようにするためいいませんが、この疑問を否定にかかるようになるとアンネや杉原を快く思わない雰囲気が見えてくるような気がするんです。くれぐれも「ごちそうさん」に危害が加わるようなことがないことを祈るばかりです。

それでは、また次回です。
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