クラブワールドカップが3年ぶりに日本で行われているというのに、その話題がすっ飛んでしまいそうな衝撃が日本中に駆け巡ったのが澤穂希選手の引退表明です。

考えてみれば、あまり盛り上がっていない時代からではありますが、一線級で20年以上にわたって活躍し続けていたわけですから、それだけでもすごいですよね。しかも、2011年の女子ワールドカップでMVPになり、その年に日本初のバロンドール受賞者にもなったんです。そして、世界の女子サッカーの最先端を行くアメリカのプロリーグでも活躍したんですよ。「記録にも記憶にも残る名選手」という言葉はいろいろな人に使われますが、澤さんはこれ以上の存在ではないでしょうか。惜しむなくは、アメリカだけでなく、ヨーロッパの列強が集まるようなドイツの女子ブンデスリーガとかフランスの女子リーグアンでどれだけやれるかも見てみたかったですね。

さて、なでしこジャパンは来年の春にオリンピックアジア最終予選が待っています。澤選手の穴をいかに埋めるかが大きな問題になりそうですが、澤抜きの布陣で一定の成果を残しているから思った以上の不安にはならないかもしれません。ただ、選手がいかに早く「引退ショック」から切り替えられるかという問題があるのも忘れてはいけないでしょう。

新聞各紙にあった親交のある著名人からのコメントの中で、上沼恵美子さんのコメントが澤選手への賞賛と労いをわかりやすく、的確に現わしていると思います。
「引退されても澤穂希という名前を忘れる人はいません。潔いですね。格好いいですね。本当に大好きです」

意外かもしれませんが、長居で初開催のクラブワールドカップ。道頓堀でリバープレートのサポーターが警察が駆けつける騒ぎを起こしてしまったそうですが。そのあたりは次回、お話しできればと思います。
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