Jリーグチャンピオンシップは鹿島アントラーズが金崎選手の2ゴールで浦和レッズを逆転して7年ぶりの優勝を収めて幕を閉じました。そうなるとやはり、すっきりしない人たちはたくさんいるようです。

年間勝ち点は3位で1位だったレッズと勝ち星5つ分もの差をつけられていましたから、たった2試合のスコアでひっくり返したアントラーズは勝負強い、チャンピオンシップでの経験が豊富だからさすがだなって思います。ただ、レッズの立場からすると、勝ち点15もの差をつけていた相手に逆転負けを喫すること自体屈辱的だし、年間勝ち点1位だからこそ当然チャンピオンシップで勝つべきという思いもありましたからこの屈辱は簡単には受け入れられない。でも、こういうシステムで勝ち上がらないとみんな認めてくれないという思いが選手の中には強い。それを知るとまた胸がいっぱいになります。

チャンピオンシップで年間優勝を決めるルール自体を批判する論調も多くありました。プレーオフを経てチャンピオンを決めるのはさしづめアメリカンスタイルとでもいうべきでしょうか? NFL、NBA、NHL、MLB、そしてMLSも、レギュラーシーズンの上位チームでプレーオフをやって年間優勝を決めます。アメリカは国土があまりに大きいからこのプレーオフの形ができたのもあるでしょう。最後まで勝負がわからないような仕掛けで盛り上がるのがアメリカ人は好きだから認められている部分もあるでしょう。日本人もあきらめず頑張って逆転したという展開に拍手を送る国民性というものがあるからか、プロ野球のパリーグプレーオフやクライマックスシリーズが盛り上がったのかもしれません。しかし、サッカーはホームアンドアウェイの連続で成績を積み重ねたチームこそ称賛されるというヨーロッパ的な色合いが強いもの。サッカーでアメリカンスタイルを導入している国は多くないそうです。だから批判が多くなっているのでしょうか? 来年からJリーグは元の通年性に戻ります。実績を積み重ねた方が強いというヨーロッパスタイルがやっぱりサッカーには似合うのかもしれません。

では、また次回です。
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