12日のスポーツ紙に女優の清水冨美加さんが新興宗教に「出家」し、芸能界を引退するという報道がありました。11日土曜日に放送された生番組にレギュラーの清水さんがいませんでしたが、このときは体調不良(インフルエンザ)が原因だったと伝えられました。まぁ、この時はそうとしか考えていませんでしたが、翌日になって「電撃引退」とのみだしがでた時には驚きました。

精神的に追い込まれたところもあったかもしれないし、とにかく何かにすがりたい気持ちも温かもしれない。ただ、真意のほどがわからなければリアクションはとれません。その一方で現実としてテレビ番組や映画に穴が開いたケースが相次ぎました。スポーツ紙やワイドショーが伝えている清水さんの言い分に対して「同情のしようがない」「責任放棄も甚だしい」と先輩芸能人たちからは厳しい反応が相次ぎました。その一方で手厳しい先輩芸能人たちに疑問を抱いたのがラジオパーソナリティの伊集院光さんです。

14日のレギュラー番組(ラジオ)で、伊集院さんが当日の朝までのニュースの解説をアナウンサーから聞いたあとに「取り上げるべきニュースはいろいろありますが、このことにも触れておきたいので」とこの一件について話し出しました。「どちらの味方もしない」という基本スタンスを示した上で、責任放棄を責め、甘えた意識を叩く風潮に疑問を示します。「今から考えたら俺たちは彼女の年頃にはもっときついことをしていた。死にたいなんて甘えたことを言うな! それを乗り越えたからこそ成功があるんだ」と言ってしまう成功者のメンタリティを押しつけることに疑問を感じているようです。こんな例えもしています。ウサギ跳びは膝に負担をかけるだけで肉体的なメリットがそんなにないことが知れ渡っているのに、ウサギ跳びのおかげで成功を収めたと思っているアスリートはウサギ跳びを真っ向から否定しないというんです。これも成功を理想とするメンタリティでしょうね。伊集院さんは他に可能性があるだろうと考えているようです。この一件については、迷惑を被った人たちが裁判を起こして法律の下で解決した方がいいと提案しています。

確かに責任放棄は大変なことです。ただ、コップの水があふれ出そうであふれ出ない表面張力は長く続きません。世間はこの表面張力を当てにするかもしれませんが、こぼれ落ちたときの対応の仕方を間違えたらまた大変なことになるかもしれません。打ち拉がれて最悪の結末を迎えないことを祈ります。

では、また次回です。
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