お笑い界最高の舞台の一つになった「R-1ぐらんぷり」。普段はコンビやグループで活動している芸人も普段見せない芸風で勝負する大会で、グループで勝負する「M-1グランプリ」や「キングオブコント」とは違う雰囲気があります。デビューまでの年数制限がないこともドラマが生まれる要因なのかなとも思ってしまいます。

今年で15回目を迎えるR-1。今年は局部をお盆で隠してみせる芸で話題を集めていた42歳のアキラ100%さんが優勝。大学時代から小劇場の役者をやって、30歳を過ぎてお笑いの世界に飛び込んでいったとか。ピン芸人になってこの芸風を見出したというわけです。同じ事務所のハリウッドザコシショウさんが昨年優勝したことがアキラさんにはかなり刺激になっていて、ザコシショウさんに「次はお前だぞ」と励まされたというんです。他にも事務所の部屋にトロフィーが飾られていたのを見て意気になったという芸人もいたそうです。

ザコシショウさんはケンドーコバヤシさんとかつてコンビを組んでいましたが、解消後に今の事務所に移り、プロレスラーのようないでたちで演じる大げさな物まねでブレイクを果たしたわけです。事務所の移籍がなくてもコンビ解消後の芸風の確立に悩んで何年も苦労した末にピン芸人ナンバー1にたどりついた芸人もいます。月並みな言い方かもしれませんが、何人分もの芸人生活をした結果で栄冠にたどりついた人が多いのがR-1だから、他と違う見え方をするのかなとも思った次第です。

では、また次回です。
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