昨年限りでTBSがラジオの野球中継のレギュラー放送を取りやめたため、プロ野球のラジオ中継の体制がいろいろなところで変化しています。

なぜ変化が起きているかと言えば、TBSに同調した系列局がなかったからのようです。ラジオのことでコメントを書き込んでいるメディア系ブログのオーナーに言わせれば「ナイター以上に聴取率を獲っている番組があるなら、小さなパイを取り合う意味はない。だからTBSがナイターから撤退する判断は正しい」とか。ただ、一方でラジオの野球中継は魅力的なコンテンツであることに変わりはないという見方もあるためか同調して野球中継を辞めた放送局はなかったようです。

TBS系列の地方局は巨人戦についてはラジオ日本、西武戦・ロッテ戦については文化放送と提携することになったため(DeNA戦は基本的にTBSが地方局向けにアナウンサーと解説者を立てて放送)、TBSラジオでしか聴けなかったアナウンサー・解説者の声やTBSで作成したチャイムが文化放送で聞かれるようになりました。地方局では当然逆のケースが見られています。中でも印象的だったのは福岡でホークスの日本一をTBSラジオの放送で実況したことのあるアナウンサーが実況した、文化放送にもネットされたソフトバンク-西武の中継。ある程度ライオンズファンに気を遣ってしまって勝手の悪い放送になってしまうと思いきや、TBS時代と同じようなテンションでソフトバンクの得点や好プレーを伝えていました。ある意味安心しました。

文化放送のアナウンサーが西武の得点や好プレーを熱いテンションで伝えるようにTBS系列のアナウンサーは地元チームのプレーを熱いテンションで伝えているイメージがあったので、それが維持できていると感じられたわけで。こういう地方の特色が出る野球中継って、文化の域に達している気がするんです。なるべくこの火が消えないことを祈るばかりです。

では、また次回です。
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