こんなことが日本でも起きるとは思いませんでした。15日のWBCフライ級タイトルマッチでチャンピオンの比嘉大吾選手がウェイトオーバーで王座剥奪、挑戦者が勝てば新チャンピオンという条件付きで行われた試合は自身初のKO負けと散々なってしまいました(比嘉選手が王座を獲得した時と真逆になりました)。3月に山中慎介選手を返り討ちにしたルイスネリ選手のような悪質性はないとはいえ厳罰が下されるのではと報じられています。

これまでボクシングの世界タイトルマッチでは日本人選手がウェイトオーバーで失格になってしまったケースはなかったそうですが、まさか日本人にも起こるとは思っていませんでした。ネリ選手の時みたいに「ふざけるな」と思うことはなく、「どうして?」としか思えず事実を受け止めるのに時間がかかった気がします。原因としては試合間隔が短すぎたことや肉体改造の弊害で体重が速く落ちにくい体質になってしまったことが挙げられています。適切な言い方でないかもしれませんが、悪質性はないですし、今後の再発防止対策が立てやすいケースだったのが幸いだったかもしれません。試合間隔に合わせた減量プランを体質に合わせてどう組むか検討するいろいろな意味のヒント、もっといえば「他山の石」になったのは間違いないでしょう。

かつて、国内戦では何度かウェイトオーバーが起きていたそうです。この際には階級を上げることを勧告されることが多かったというのですが、世界ランカーの場合はそれで済むのかなという疑問があるんですよね。階級を変えた際のランクがどうなるかはすぐに決められることではないし、相手選手がリマッチに応じる姿勢を示したら階級を上げるのはリマッチの後にしないといけないし、一筋縄ではいかないですよね。ともかく、選手が悲しい思いをしないように、ファンや関係者が不快な思いをしないようにするための努力をこれをきっかけにボクシング界がしてくれることを期待します。

では、また次回です。
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