横綱稀勢の里が16日に引退を表明しました。初場所で開幕3連敗、去年9月の秋場所千秋楽から横綱として最長の8連敗という記録を残したということで最近にない衝撃的な引退劇になりました。

おととし1月の初場所優勝で横綱昇進に結びつきましたが、この時はファンやメディが盛り上がってのもの。このブログで「バズった結果だろう」と話しましたが、引退の衝撃も物凄いものになったような気がします。昨年あたりから「Xデーはいつか」と囁かれ続けてはいましたが、いざ引退となるとこうもなるのかと驚いています。

稀勢の里といえば横綱として最初の場所だったおととし3月の大阪場所でのけがの影響が今の今まで引きずったことが強調されていますが、限界まで土俵に上がり続けていたのは前の師匠だった元横綱隆の里の「けがは土俵の上で治せ」という教えを守ったからといわれています。言い方が過ぎるかもしれませんが、今回の稀勢の里の一件でこの考えはほぼ否定されたのかもしれません。先進的なトレーニング法や怪我に対する認識が高い師匠なら3月の大阪場所終了直後に即手術、リハビリへと進めるように判断して、万全の状態にできたところで復帰させたでしょう。横綱は基本的に成績不振で降格することはないという特権をここで活かせばいいわけです。その特権がなくても番付が大幅に落ちるのを覚悟してそうさせている師匠も現にいます。ただ、本人の意思というのもある。それを乗り越えて最善の選択へ導くような師匠の指導力というのも強い横綱になるために必要なのかもしれないのかなとも思えてきました。稀勢の里には今後そういう指導者になって、自分が経験した悲劇を繰り返さないような強い力士を育てて欲しいです。

では、また次回です。
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