本来なら先週取り上げてもいいことですが、話したいことが渋滞している状態なので今更感覚悟で今回これを取り上げます。7月30日、無敗の3冠馬ディープインパクトが17歳で死亡しました。安楽死の処置がとられたということで衝撃度がかなり大きくなりましたが、それ以上の衝撃が競馬業界では走っているようです。

競馬には競走馬の父親別に勝ち星を集計するリーディングサイヤーというランキングがありますが、ディープインパクトは国内ランキングで2012年から昨年までトップを守り続けていました。しかしディープがこの世を去るとトップ争いはかなり混とんとするのではないかといわれているとか。6日に屈腱炎を発症したために引退することになったロジャーバローズなどディープの子どもが成績を伸ばすのか、ほかの馬が力を伸ばすのか、いろいろと見方が分かれているようなんです。ディープの勝ち星のペースは史上まれにみるもので、驚異的な躍進といわれたディープの父親のサンデーサイレンスの勝ち星量産ペースを上回っていて近々その記録を超えるだろうと言われていました。そういったことで競馬業界に走った衝撃は計り知れないと言われているわけです。また、それと裏腹に種付け回数が一般の馬より多いことがディープの死の遠因となった首のケガを誘発しただろうから種牡馬として長く活躍できるようにするための対策をとるべきという声も上がっています。これも計り知れない衝撃の一つの形といっていいかもしれません。

現役時代の衝撃もものすごかったのは言うに及びません。国内での活躍もすごいですが、フランスで行われた凱旋門賞に挑むときにはNHKが日本時間では深夜になるにもかかわらず総合テレビで生中継するくらいです。そして民放ラジオが数局中継するということにも驚きました。それだけ期待が大きくなったのかなとも思います。飛ぶように走りしかも強いというわけですから、競馬をあまり知らない、スポーツニュースでレースの映像を見る程度という人でも胸を熱くするものだったのかもしれません。当分の間はディープくらい世の中の人々をワクワクさせるような馬はあらわれないかもしれません。失ったものは大きいかもしれませんが、ここからどうすれば日本の競馬を発展させられるかというのも考えないといけません。それがディープへのせめてもの恩返しになるとすれば。

では、また次回です。
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