アジアとアメリカ大陸のオリンピック出場枠が懸かった大会として行われている第2回世界野球プレミア12。前回は6か国1組の予選リーグをやった後に各組上位2か国による準決勝と決勝を行う方式でしたが、今回はU-18ワールドカップなどでも採用されているスーパーラウンド制で優勝を争います。

今回はまず4か国1組のオープニングラウンド(1次リーグ)を行い上位2チームが勝ち抜けます。それを受けて行われるのが2次リーグにあたるスーパーラウンド。勝ち残った6か国が単純に総当たりするわけではありません。オープニングラウンドで同じ組に入った国同士は対戦せず、オープニングラウンドの結果をそのまま持ち越しにしてしまいます。つまり、スーパーラウンド第1戦はオープニングラウンドの3試合のどれかが兼ねているということになります。今回の侍ジャパンの場合はオープニングラウンド最終戦の台湾戦がスーパーラウンド第1戦を兼ねたことになります。それ以外の4か国とは普通に対戦し、2位までになれば決勝、3位か4位なら3位決定戦へ進めるというシステムです。出場国数が12か国と限られているし、野球は連戦を組みやすい競技特性があるから開幕から2週間で優勝を決められるスーパーラウンド制が使いやすいのかもしれません。これがもしサッカーで使われるとしたら…。

サッカーでもワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグで2次リーグ制が敷かれていた時代がありましたが長続きせず、1次リーグが終わったらすぐ決勝トーナメントという方式が定着しました。限られた大会期間で試合数を詰め込まれることがやる方からも見る方からも不評を買ってしまったようで2次リーグ制は浸透しなかったようなんです。でも、参加が8チームか12チームだったらコンフェデやクラブワールドカップで盛り上がりそうな気がしますが、サッカーがよくわかる人からすると「野球と一緒にするな」といわれそうな気もして怖いところもあるような。8チームなら4チームずつでオープニングラウンドをやって上位2チーム勝ち抜けにして、スーパーラウンドで反対側のグループのチームと2試合ずつやる。そしてスーパーラウンド1位と2位で決勝、3位と4位で3位決定戦とすれば最大6試合消化で、オープニングラウンドと準決勝・決勝の従来型の大会の最大消化数より1試合多い程度ですみます。特にクラブワールドカップは1度負けたら終わりですから、この方式でチャンスが生まれるとヨーロッパ以外のクラブはやる気になりそうな気がします。

では、また次回です。
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