J3アスルクラロ沼津の中山雅史選手が昨年限りで退団し、今年から古巣のJ2ジュビロ磐田のコーチを務めることになったとか。13日にテレビ朝日系で放送された「報道ステーション」で「プレーヤーとしてのトレーニングをひとまずお休みさせていただきます」と独特な言い回しで報告するのはゴンさんらしいです。

ゴンさんは2012年に北海道コンサドーレ札幌を戦力外になった時にはメディアは引退するものと決めつけにかかりましたがゴンさんはそれを否定。あくまで次のチームを探しているだけと「浪人」であることを強調していました。解説者としての活動をしつつリハビリ・トレーニングを重ね、3年後にはアスルクラロに加入。引退と決めつけていたメディアは「現役復帰」とはやし立てました。ただ、以前傷めたひざや臀部の影響が残りJ3参入後は公式戦出場はかないませんでした。それでも「引と退の2文字は使いたくない」とあくまで選手活動を休業するという姿勢でいるようです。自分が燃え尽きたとはまだ思っていないようです。

ゴンさんのようなキャリアの積み方ができるのはJリーグとNPBの契約の仕方の違いがあるかもしれません。制度上変わっているところがあるかもしれませんが、私の知る限りでは、JリーグではNPBのようにストレートな戦力外通告ができず「年俸0円」を提示して、引退かJの他のチームへの移籍かそれ以外のカテゴリーのチームへの移籍かを選ばせるような形になっています。NPBの場合は戦力外通告を受けると「任意引退」で完全にユニフォームを脱ぐか「自由契約」で現役復帰の余地を残すかというのが基本線。新庄剛志さんが現役復帰の意思を示した時に最終所属の北海道日本ハムが「任意引退」から「自由契約」に切り替えています。

野球界もNPB以外のカテゴリーのチーム(社会人野球や独立リーグ)へ移籍する道筋がここ20年ほどでできつつありますがまだサッカーほど柔軟とは言い切れません。ゴンさんがここまで頑張り続けています。小宮山悟さんや川崎宗則選手のような人がもっと増えてくれると野球界の形がいい方向に少しずつ変わるかもしれません。

では、また次回です。
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