いよいよ2021年。コロナ禍で大きな混乱があらゆる分野でおこりましたが、その混乱が収拾でき日を待ち望みたいところです。

2020年の夏まではことごとく中止が相次いだ高校スポーツの全国大会。しかし、年末年始の恒例イベントは順次開催されています。どれだけ対策をとればいいのかが見えてきたからといえばそれまでかもしれませんが、モチベーションを取り戻す端緒が見えたともいえるのではないでしょうか?

12月20日には全国高校駅伝。スタート・フィニッシュ地点のたけびしスタジアム京都(西京極競技場)には運営スタッフとチーム関係者しか入れませんでしたが沿道には観戦自粛が呼びかけられたにも関わらず地元の人たちがちらほら(とはいっても例年と比べれば人数は少なかったですが)。「頑張れ」の声はなくても風や日差し、車が走る音の中で走れたことは幸せかもしれません。特別な環境の中で行われた大会は、世羅高校の男女ダブル優勝という快挙でも歴史に残ることになりました。

29日にまで行われた高校バスケウインターカップは無観客開催。会場には関係者だけが立ち入りできる状況だったようですが、その分、会場の装飾が派手だった印象があります。メインスポンサーが、観客が入らないのをいいことにユニークなコピーが書かれた特大の幕を2階席に広げ、対戦チームの関係者が座る席にはソーシャルディスタンスを作るためのパネルも用意していました。「諦めたらそれで圏外」「5Gより速く」「3分あればカップ麺(スポンサーの商品名)も逆転もできる」など、バスケファンならわかる名言をスポンサーの商品と掛け合わせたパロディに仕上げるとは、何とも今風な感じです。

年またぎで行われる高校ラグビーは100回の記念大会。参加チームは埼玉・愛知・福岡の増枠のほか、各県の次点チームの中から勝ち抜いたブロック代表も加わり史上最多の66。1回戦は例年より5分短い25分ハーフとして行われていますが史上5位の129得点という記録も生まれています。年越しを果たす16チームが例年通り決まりました。100回大会のチャンピオンはどうなるでしょうか?

年またぎといえば高校サッカー。例年より1日遅い大晦日からスタート。入場行進は事前に参加校のグラウンドで収録した映像を流し、選手宣誓は大みそかの1試合目を戦うチームの代表がそのチームが試合をする会場で行うという「リモート開会式」で幕を開けました。一般客も準決勝以降受け入れる予定でしたが「新型コロナ第3波」の影響で取りやめになり、選手の父母を含めた関係者だけの入場という対応がとられました。ですが、関係者席からの拍手やベンチからの指示の声がまた新鮮に聞こえました。

これらの大会で得た経験がスポーツの日常を取り戻すためのきっかけ、ヒントになることを祈ります。では、また次回です。
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