7日に大阪で行われた「R1グランプリ」決勝(最終選考会)でゆりやんレトリィバァさんが初優勝。6度目の挑戦で悲願のタイトルを獲得しました。19回目にして大幅にリニューアルされたR1で輝いたのは正統派の一人コントだったようです。

大会タイトルはこれまで「R1ぐらんぷり」と平仮名表記になっていたのが「M1」同様カタカナ表記に変更。これまで「プロであれば可」とされていた参加要件には「プロで芸歴10年以内」とキャリア制限が加えられました。そして審査方法は以前のような100点満点での採点合計を争う形に戻りました。特にキャリア制限が設けられたことについては、一部の常連出場者の望みが突然絶たれてしまったこともあり大騒ぎになりました。そして最終選考会の生放送中にシステムトラブルが発生して審査が滞るドタバタもありました。

最終選考会に残った顔ぶれを見ると、最終選考会に初めて残った人が多いようで、新鮮味はありました。ただ、例年以上にフリップ芸を武器にした人が多かった印象が。大きなものは畳1畳分にもなるフリップにナンセンスなイラストや文字を書き込み、そこに芸人本人がさらに意味づけをするわけです。自分のストロングポイントを押し通すことができる強みがあるかもしれませんが、パターンがわかってしまうと興ざめしてしまうデメリットもありそうで、諸刃の剣になってしまうのではと感じます。ものまねを武器にする人はシチュエーションを変える余地がまだあって興ざめはしにくいのかなとも思います。そういうところを考えると、敗者復活で最後の挑戦権を得たマツモトクラブさんとかゆりやんさんのような一人コントは自分のスタイルがあるとはいえバリエーションはかなり広いから飽きることなく笑い続けることができるのかもしれません。

来年2022年度はついに節目の20回目となるR1グランプリ。新たな挑戦者が新たな風を吹かせることが出来れば、視聴率6%という結末はともかく、夢の舞台で居続けることはできると信じます。では、また次回です。
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