平昌オリンピックが終わりましたが、オリンピックでワールドカップシリーズが中断していた競技はもう再開となるので、日本選手団の選手の中にはメダリストの凱旋会見や解団式が終わったらさっさとヨーロッパなどへ行ってしまいました。ノルディック複合の渡部暁斗選手にいたっては日本に帰る暇なくヨーロッパへ直行したとか。

そんな中、カーリング女子代表のロコソラーレ北見の選手達は解団式当日の夜、故郷の北見に凱旋しました。あまり大きくない女満別空港には地元ファンや関係者など1000人が殺到する騒ぎになったとか。本橋麻里選手がチーム青森から独立して2010年の夏に旗揚げした地元基盤のチームが日本初のオリンピックでのメダルを勝ち取ったということで地元の盛り上がりは物凄いことになりました。

ウィキペディアによれば、本橋選手は「それまでに多くのカーリング選手を輩出した地元・北見市が、大人になっても競技を続行できる環境に乏しく、有力選手が就職や進学を機にカーリングから離れてしまったり、青森県長野県などの強豪チームへと流出してしまう状況を変えたい、また、北見・常呂に根差した地域に愛される『実業団ではない』クラブチームを作りたいなど複数の要因からなる強い思いにより」旗揚げをしたそうですが、当時はアイドル的な人気を得ていた本橋選手の独立ということで衝撃的なニュースとして扱われていました。言い方が適切か自信がありませんが、幕末の志士が脱藩して新しい国を築こうと思うくらいの心意気で本橋選手は飛び出したのに「安定を捨てるなんて」と業界の人たちは冷ややかな反応を示していたように記憶しています。でも、世界選手権準優勝、五輪銅メダルと実績を残すことができました。本橋選手を冷ややかな目で見ていた人たちはどんな思いをしているでしょうか?

スポーツ紙にドラマみたいな相関図が掲載されるように、平昌オリンピックのカーリング男女代表は師弟関係や親戚関係でつながりがあるそうです。繋がりがあったからこそという部分もあるでしょうが、いつか相関図が作れなくなるくらいの広がりができるようになれば4年に1度のブームで終わるようなことはなくなるかもしれません。その日がいつか来ればと祈るばかりです。

では、また次回です。
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