Jリーグで再来年から前後期制が再度導入されることになりました。そして、「飛びにくい」はずの統一球を飛びやすくしていたことが担当者レベルで決められたことを把握できないでいたNPBの加藤コミッショナーがレギュラーシーズン終了にあわせて退任する見通しになったそうです。なぜ並べたかといえば、Jリーグをこよなく愛し続けた人たちが「だったらそうしろ!」と言うのでは? と思ってしまうからです。

ファン無視の前後期制再導入を推進したとするJリーグの幹部の名前を名指ししてサポーターたちは「あなたがやめることこそ最高の改革!」と横断幕を掲げているんです。もしかしたら、加藤コミッショナーがファンや選手たちを混乱に貶めたことへの責任をとって辞めたことで、今度の週末は「コミッショナーが辞めたからチェアマンだって辞められるはず」とJリーグの大東チェアマンを辞めさせようとする横断幕なんて出るんじゃないかって思ってしまいます。「辞めたくなければ前後期制復活を撤回せよ」という横断幕も出るのかもしれません。

Jリーグに興味がない人がたくさんいるという現実を考えて、誰にでも受け入れられるような制度として前後期制を導いたことは悪いことではないと思います。ただ、プロ野球はクライマックスシリーズ導入とともに「侍ジャパン」の活躍があったから、選手会のストライキや球団合併などの再編騒動で起きた混乱から立ち直り、そしてファンは振り向いてくれました。コアなサポーターといわれる人たちは「Jリーグでのプレーの質を向上させることこそ興味ない人たちを振り向かせる最良の手段」と考えています。制度改革をどうするかなんてどうでもいいこととも思っているかもしれません。ヨーロッパ勢中心の日本代表に若いJリーガーが風穴を開け、そして「俺の経験を伝えたい」と前向きな感覚でヨーロッパからJに帰ってくる選手が現れてくれば…そういうことこそレベルアップのあるべき姿かもしれません。

では、また次回です。
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