もうすぐ冬季オリンピックが韓国の平昌で始まりますが、そのあたりのことは後々触れられると思うので今回は水泳の話を。

室内の競技用プールが大体の都道府県に1つは設けられるのが当たり前になり、オリンピックや世界選手権の代表選考会にもなる日本選手権が4月に行われるようになる中、主力選手が集まる大会が1月にはもう行われています。その中で特に注目が集まったのが1月27日・28日に行われた北島康介杯東京都選手権。小学生から代表経験者まで50mプールで真剣勝負を繰り広げるという大会です。冬場はなぜか25mプールでの大会が多くなるものですが、この時期で50mプールを使うのはなかなかないんです。しかも、「東京都選手権」と銘打たれるだけに東京に拠点を置く選手には限られますが、トップ選手がガチンコ勝負を演じるのだから業界的に気にならないわけがないというわけ。その上、タダで見られるというのもありがたいです。

今回の北島杯では去年の世界選手権でメダルを獲得してブレイクした女子個人メドレーの大橋悠衣選手が専門外の種目含めて4種目参戦して3種目で優勝。しかも、28日には女子200m個人メドレーから100m自由形の決勝2連チャンで両方で優勝するという離れ業をやってのけました。男子でも個人メドレーの瀬戸大也選手らが登場して盛り上がりました(子宝授かった奥様=飛び込み日本代表の馬渕優佳さん=の姿は確認できませんでしたが)。また、世界記録を出せば100万、日本記録を出せば10万という懸賞を大会委員長の北島さんが出してメディアに注目されましたが、それを獲得できた人はいませんでした。来年も続くなら楽しみにしたいですね。
大会の最後にはエキシビションで盛り上がりました。2003年と2007年の世界選手権でメダルを獲得した男子メドレーリレーのメンバー(森田智己、北島康介、山本貴司、細川大輔)が勢揃いし、素人(大会スポンサーの有志)と対決するという企画。4×50mのメドレーリレーとフリーリレーの対決でもメダルメンバーが勝利ということになりましたが、レース後のインタビュー含めて盛り上がりました。欲を言えば、女子の代表経験者も対決に加わって欲しいかなとも思いましたが。会場には北島さんが過去に獲得したメダルが並ぶなどした展示スペースもあり、そこで写真を撮る人たちもたくさんありましたし、小学生や中学生の選手が年上のトップ選手にサインをねだるような場面もありました。

北島さんは「いつかは海外の選手達からも注目される大会にしたい」とエキシビションの後で話していましたが、そうして欲しいですね。その一方で、子どもから大人まで楽しめるようなお祭り的な雰囲気もなくさないで欲しいという気持ちにもなりました。陸上競技だとスーパー陸上のように国内外のトップ選手が集まる1日完結型の大会がありますが、水泳にはシンクロの日本選手権を海外選手を受け入れる「ジャパンオープン」を兼ねてやってはいますが、独立した大会は聞いたことありません。これくらい盛り上がれる大会になるのを楽しみにします。

では、また次回です。
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