20日に決勝(最終選考)が行われた「M-1グランプリ2020」で、おいでやすこがが最終決戦にまで残りました。このコンビ、ピン芸人のおいでやす小田さんとこがけんさんが組んだ「ユニット」と呼ばれる形態だとか。コンビとしての活動だけをしているのを「コンビ」、ピン芸人同士だったり元々のコンビの枠を超えて別のコンビを組むケースを「ユニット」と呼ぶようですが、ユニットはコンビよりもネタを磨く深みが少なくなるのか最終選考に残ることも至難の業のようで、「ユニット」が最終選考に残るのは初めてだったというんです。

M-1の場合は結成から15年以内という条件がありますが、ピン芸人のナンバー1を決める「R-1ぐらんぷり」の場合はキャリアの条件はありませんでした。しかし、今月下旬に1次選考が始まる2021年度の大会からはデビュー10年以内というキャリアの条件がつけられました。その条件に小田さんもこがけんさんも合わず2021年度からは参加できなくなるため、M-1に挑戦することになったようなんです。以前コンビ時代に大成しなかった人たちがピン芸人としてR-1にチャレンジし大きな成果を残すというケースがありましたが、今度はキャリア10年を超えるピン芸人同士のユニットがM-1で再チャレンジ、そして席巻なんてこともあるかもしれません。

そういえば、今回のM-1で優勝したマヂカルラブリーの野田クリスタルさんは2020年度のR-1でも優勝しています。更にはキングオブコントでも最終選考に残ったことがあります。本人曰く「トリプルファイナリスト」。こういう人が何年かに1人現れてくれるとお笑いの業界が活性化してくれるのではと期待してしまいます。言葉のキャッチボールで成り立つクラシカルなしゃべくり漫才でないとたとえ面白くても認めないという声もあるかもしれませんが、クラシカルなもの以上のものが生まれるのも期待してもいいのではとも思います。

では、また次回です。
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