WBC・ワールドベースボールクラシックは7日からアメリカ本土での1次ラウンド、8日からは日本での2次ラウンドがそれぞれ始まります。準決勝に進出してアメリカに移動する関係で日本・台湾での1次・2次ラウンドが先に進んでいるようなんですが、この時間差って準決勝になって何かしらの形で影響がでないものか心配になってきました。

日本と台湾での1次ラウンド(アジアラウンド?)を振り返ってみると、額面どおりの力を発揮できたのは地の利を生かした台湾とキューバ、それ以上だったのはオランダ、侍ジャパンは残念ながら額面通りとは行かなかったような印象でした。
月並みですが、キューバは世界ランキング1位だし、国内のシーズンが終わった直後にWBCに流れ込んだし、と優位な条件が並んではいましたが、パワーと身体能力で押すキューバらしさに走塁や守りの細かさが加わったわけですから、侍ジャパン、中国、ブラジルに付け入る隙はなかったんでしょうね。それに比べて侍ジャパンは3連覇へのプレッシャーというものが思った以上に重くのしかかっているのか、冴えないところが多かったような気がします。点がなかなか思うように取れないし思うように抑えられないし…。また、ベンチワークを批判する論調もこれまで以上に大きくなっていますね。1次ラウンド初戦のブラジル戦で田中将大投手が2回でKOされたことを受けて、野村克也さんが「マー君が国際大会の開幕投手になったらああいう結果になると、オレは想像できた。オレだったらこんな厳しいところを任せなかった。山本浩二(監督)や東尾(修投手総合コーチ)はそれがわかっていなかったようだね」といったようなことを語り、首脳陣を見事なくらいにぶった切りました。これまでのWBCでは侍ジャパンにこの種の批判はなかったような気がしますが、何となく次への不安も感じます。

さて、8日からの2次ラウンドは前回から採用されたダブルエリミネーション方式で行われます。ということは、キューバともう一度あたる可能性もあります。いろいろ不安をあおる論調はあるかもしれませんが、それを黙らせる活躍をしてくれることもまた期待したいところです。3月20日は祝日。日本中が興奮するような昼間を迎えたいですよね。

それでは、また次回です。
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