ワールドベースボールクラシックが終わりました。ドミニカ共和国が1つも負けることなく完全優勝で初優勝を飾ったのですが、感じたのは勢いだけでも、実績だけでも世界大会って勝ち抜けないということ。

組み合わせと前評判から考えれば、ドミニカ共和国が優勝できる確率って、侍ジャパンとほぼ同じくらいだったかもしれません。なのに勝ち進めたのは何ででしょう? アメリカやベネズエラといった前評判の高いチームを超えていくことで、チームとして勝つための方向性を見出せたからかもしれませんね。全試合に登板したストッパーがいたりヤンキースで4番を打った選手がいたりするにしても、チームで何すべきかというのはチームでないとみいだせないものです。それができたからこそ、1つも負けずに優勝できたのでしょう。

そう考えると、侍ジャパンには確固たる方向性が見出せなかったかもしれません。スポーツ紙各紙では準決勝敗退の翌日、19日から検証企画が掲載されるようになりましたが、軸と思われているのは山本浩二監督以下指導陣がいざというところで決断がうまく出来なかったというところのようです。継投などの選手起用以前に、代表候補選出の時点で適材適所の人選が出来ていないという指摘もありました。現実としてそれが出来なかったかもしれませんが、精一杯のことはやっていけたと思います。検証が進むと「戦犯は誰だ?」(チームの信頼関係を損ないかねない単独行動をした東尾コーチが戦犯だという記事がもう出ているみたいですが)という話に及ぶでしょうが、更なる高みを目指すにすべきことが見えてくるはずです。リベンジの舞台は2015年に行われるといわれる「プレミア12」になりそうですが、そこでどんな侍ジャパンを見せるのかを楽しみにしていきましょう。

それでは、また次回です。

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