ドラマの放送が終わってからはあまり多く使われることがなくなってきましたが、それでも多少は使われる「ルーズベルトゲーム」という言葉。アメリカの大統領だったルーズベルトが「野球で一番面白いゲームは8-7で勝負がつくゲームだ」といったのがきっかけとなり、「ルーズベルトゲーム」という言葉がアメリカでまず有名になりました。そして、日本では昨年春に社会人野球をテーマにした小説「ルーズベルトゲーム」が原作のドラマが放送されるようになって、一気にこの言葉が市民権を得ました。そうすると、新聞やネットニュース(テキスト)の見出しに「ルーズベルトゲーム」というフレーズが多く使われるようになりました。

さて、この「ルーズベルトゲーム」という言葉は野球で一番盛り上がる点の取り合いをさしていますが、以前このブログで私は、サッカーで「ルーズベルトゲーム」と言えるスコアはどれくらいかと考えました。「本当の強さを示せるスコア」とか「ウノゼロ」とか象徴的なフレーズが使われる「1-0」とか、点の取り合いから見ごたえのある攻防が生まれる「2-1」とか、いろいろ意見がでそうだなんて考えましたが、異論を唱える人が出てきたようです。

その人とは某Jクラブの外国人監督です。彼はテレビでバルセロナがセビリアを5-4で破ったスペインのスーパーカップを見ていたようで、「日本では失点せずに守り勝つ試合の方が高い評価をされているようだが、ゴールがお互いにたくさん出る方が見ている人たちにとっては面白いはずだから、もっと評価したほうがいい」と考えたとか。確かに、たくさんゴールが見られる試合というのは面白いと思う人が多いでしょう。ただ、翻って考えると「大量失点なんてディフェンス陣はだらしない」と斬り捨てる人もいるんですよね。見ていても退屈しない、やる方の緊張感も持続できることを重点的に考えると、やっぱり「2-1」がサッカーのルーズベルトゲームに相応しいスコアなのかなと思います。

それでは、また次回です。
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