15日に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)。沿道には52万人が集まったというわけですから大盛況だったことに違いないでしょう。目の前で東京オリンピックの代表が決まるというレースですから見てみたい人も来年のオリンピックの雰囲気がどんなものなのかイメージしたい人もたくさんいるかもしれません。

何度かMGCのように…ということをここで話していましたが、実際やってみると面白かったですね。中でも男子でスタート直後から飛び出し、37㎞あたりまで先頭を走り続けた設楽悠太選手の激走ぶりは翌日まで情報番組で大きく取り上げられるくらい注目されました。もしかしたら、オリンピック代表の座をかけた大勝負だから「思い切りのいい激走」と称賛されたけど、場合によっては「世紀の大暴走」とか「目立ちたがりなだけ」と叩かれかねないのではと思ってしまいました。一方で女子で1位になった前田穂南選手が飛び出して後半20㎞以上一人旅を続けて押し切ったレースを一部で「たまたま2位以下の選手がついていけなかっただけ」と切り捨てる声もあるのに場合によっては「よく追い込み型の強豪につかまらなかったね」と称賛されることもある。本気度とか大会の重みなどで見方がいろいろ変わるかもしれません。なんだかんだ言いますが、男子の場合は設楽選手を捕まえた後続集団がその後もスパートの応酬をしてくれたおかげで見せ場たっぷりになったし、女子は2位争いが最後までわからない状況だったので面白いレースになったと思います。

MGCがマラソン業界に本当に有益だったかどうか、判断つくまで時間がかかるかもしれません。ですが、やれば間違いなく盛り上がることは確かでしょう。では、また次回です。
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