以前このコラムでも取り上げた高校野球の球数制限。甲子園大会について1週間で500球を目安にすることを専門家会議が理事会に提案することになるそうです。WBCやU-18ワールドカップのような1試合当たりの球数制限を期待していた人たちには拍子抜けだったかもしれませんが、選手層が薄いチーム対する配慮が必要だからそうしたと考えれば腑に落ちる気がします。

その一方で驚いたのはバットの太さ制限の強化です。来年をめどに現在の基準から5%ほど細くするとか。社会人野球のように金属から木のバットに戻すことは難しいにしても木のバットに近い反発力にするために更に細くしようというわけです。夏の甲子園の後にあったU-18ワールドカップで攻守それぞれで木のバットへの対応ができていないのが露呈してメダル獲得を果たせなかったことや今年の夏の甲子園で打球を顔面に受けて骨折してしまった投手がいたことを問題視したためだといいますが、今年の夏に掛布雅之さんが提言したように無駄な投球数を抑制できるという効果まで考えていたかどうかはわかりません。

また、茨城国体では智辯和歌山の選手全員が最後まで木のバットを使うことにしたそうです。中谷監督は「3年生は卒業して大学に進学したり社会人やプロに進んだりしたら木のバットを使わなければならないから早めに慣れさせたい」という理由で実行させるといいます。プロ入りを意識した選手が個人的に国体で木のバットを使ったケースはあるそうですが、チームぐるみで使うのは珍しいとか。その上、初戦の相手である星稜もこの試合限定ではあるものの木のバットで応戦するといいます。この試みが今後どうかかわってくるか、楽しみにみてみたいです。

では、また次回です。
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