9月26日に大相撲秋場所が幕を下ろしましたが、翌27日のスポーツ紙1面には1909年以降の近代相撲史上9人目となる新横綱優勝を果たした照ノ富士でなく白鵬が。引退を決断したとのこと。せっかく2人横綱体制が戻ったと思った矢先に…。驚き以外のの何物でもありません。

漫画家・コラムニストで相撲協会の外部委員を務めたこともあるやくみつるさんが知り合いの記者から聞いた話として「白鵬は7月の名古屋場所で照ノ富士との全勝対決を制し45度目の優勝を果たしたものの、古傷だったひざの状態が悪化していたので秋場所に出場できるか微妙な状況だったらしい」と25日のラジオ番組で語っていました。宮城野部屋の力士1人に新型コロナ陽性反応が出たため部屋の力士全員が休場という措置がとられたので白鵬は「出場できない」状況だったのではなく、そういう措置がとられなくても休場する可能性があったというわけです。そうであっても、引退にまで追い込まれる状況にあったとは想像すらしていなかったから驚きは半端なものではありません。心配なのは名古屋場所で関取だったにもかかわらず横綱の付き人を務めた炎鵬。大学時代に白鵬本人に声かけられプロ入りし心底から横綱をリスペクトしてきた炎鵬ですから、横綱の引退で燃え尽きるなんてことがないか心配です。炎鵬ばかりでなく他の宮城野部屋の力士たちの精神的な支柱がなくなって精神的なダメージが残るなんてことがなければと。

白鵬の引退は30日の理事会で承認されたため確定しましたが普通なら提出を求められない誓約書を提出したとか。土俵内外での振る舞いについて何度も賛否両論がぶつかってきた白鵬だから、間垣親方として活動するにあたっては誤解を招く振る舞いをしないでほしいという気持ちがあってこそのことだったのかもしれません。親方にはまず、炎鵬、石浦、北青鵬といったこれからの宮城野部屋を支えるであろう力士たちの心の支えになってもらえればと思います。では、また次回です。
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