2020年のオリンピック開催種目最終候補としてレスリング、野球とソフトボール、スカッシュが選ばれました。この中の1つが2020年のオリンピックで実施されるという運びになります。

第1回オリンピックから続いているレスリングが2020年大会の実施種目にするかどうか保留になったことが明らかになってから、「何としても守らなければ」という思いでルールの変更や署名活動をやってきたことが大きく取り上げられましたが、野球もそれなりに動いているようです。

野球とソフトボールの会場を分離させない(?)とか、野球もソフトボールも7回で終わりにするとか、見方によっては大なたを振るったようにも見えます。
「野球が7回? 少年野球かよ!」
と突っ込む人、多いでしょうね。でも、オリンピックとして世界にアピールするためには、垣根を低くする配慮というか、考慮は必要だと思います。だからこその7回制であり、タイブレークなんだろうと思います。かねてから、オリンピックにメジャーリーガーを振り向かせるためためにどうすればいいかという議論が繰り返されてきましたが、その議論よりも、こういう垣根を低くするための議論の方が大事なんでしょうね。

メジャーリーガーを巻き込んだ世界一をめぐる戦いは、WBCとプレミア12を中心にすればいいでしょう。WBCについてはWBCインクと国際野球連盟の間で解決すべき問題、WBCインクとNPBなどの各国プロ野球組織の間で解決すべき問題(お金の問題など)が山積みになっていますが、やればやるなりの盛り上がりをみせていますから、タイブレークなんてやらないメジャー流の無制限延長で白黒つけてもいいでしょう。そして、国際野球連盟主導で行われるプレミア12にもいろいろな可能性を見出せるようになって欲しいです。「オリンピックはアマチュアの一大舞台でいてほしい」という考え方とは少し違いますが、WBCにはWBC、オリンピックにはオリンピックの魅力を作り上げて野球全体を盛り上げて欲しいですよね。

それでは、また次回です。
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もろもろの事情がありまして、予定よりも遅い更新となりました。申し訳ありません。

さて、雨で1日も流れることなく大会が行われた第85回センバツ高校野球。埼玉の浦和学院が初優勝を果たしました。優勝候補の一角と目されてはいましたが、意外と思うことばかりの優勝だったように思います。

センバツというと、夏と比べて実戦経験があまり多くない中で本番を迎えることもあってか、大量点とって相手を圧倒するよりも、ロースコアの投手戦のほうが多いイメージがあります。その点から考えると浦和学院って意外なチームという感じがします。初戦に当たる2回戦から決勝までの5試合すべて4点差以上の差がついているし、2度か3度か2ケタ得点で勝っている。こういう勝ち上がりで優勝するのはやっぱり夏のイメージが強いんですよね。そうかといって守りがおろそかになっているわけではない。2年生エースの小島投手中心に余計な点を相手に与えないような守りもちゃんとできているんです。

野球は点を取られなければ負けることはない。よく言われるセオリーですけど、点を取らなければ勝てないこともまた然り。浦和学院ばかりでなく、今回は例年以上に大量点を奪って圧倒する試合が多かったような気がします。時代の移り変わりなんでしょうか? 目立つ大砲がいなくても、好投手がたくさん現れても、当たり前のことを当たり前にできなければ甲子園では勝てないという証明だったんでしょうかね、今回の浦和学院の優勝は。

そして、今回のセンバツで気になったのはラフプレー。特にスライディングです。ホームベース上のクロスプレーでランナーが相手のキャッチャーにタックル食らわせたために守備妨害をとられたり、ダブルプレーを阻止するために2塁塁上で相手のショートにスライディング仕掛けてバランスを崩すようにして守備妨害になったりして、これまで以上に厳しくなってきましたね。サッカーで言えば、高校生は「育成年代」。そういう年代には相手に怪我を負わせないような、できるだけクリーンなプレーを徹底させることは悪くないことでしょう。ただ、なんでもないスライディングをけちつけるようなことになると困りますが…。

それでは、また次回です。
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ワールドベースボールクラシックが終わりました。ドミニカ共和国が1つも負けることなく完全優勝で初優勝を飾ったのですが、感じたのは勢いだけでも、実績だけでも世界大会って勝ち抜けないということ。

組み合わせと前評判から考えれば、ドミニカ共和国が優勝できる確率って、侍ジャパンとほぼ同じくらいだったかもしれません。なのに勝ち進めたのは何ででしょう? アメリカやベネズエラといった前評判の高いチームを超えていくことで、チームとして勝つための方向性を見出せたからかもしれませんね。全試合に登板したストッパーがいたりヤンキースで4番を打った選手がいたりするにしても、チームで何すべきかというのはチームでないとみいだせないものです。それができたからこそ、1つも負けずに優勝できたのでしょう。

そう考えると、侍ジャパンには確固たる方向性が見出せなかったかもしれません。スポーツ紙各紙では準決勝敗退の翌日、19日から検証企画が掲載されるようになりましたが、軸と思われているのは山本浩二監督以下指導陣がいざというところで決断がうまく出来なかったというところのようです。継投などの選手起用以前に、代表候補選出の時点で適材適所の人選が出来ていないという指摘もありました。現実としてそれが出来なかったかもしれませんが、精一杯のことはやっていけたと思います。検証が進むと「戦犯は誰だ?」(チームの信頼関係を損ないかねない単独行動をした東尾コーチが戦犯だという記事がもう出ているみたいですが)という話に及ぶでしょうが、更なる高みを目指すにすべきことが見えてくるはずです。リベンジの舞台は2015年に行われるといわれる「プレミア12」になりそうですが、そこでどんな侍ジャパンを見せるのかを楽しみにしていきましょう。

それでは、また次回です。

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WBC・ワールドベースボールクラシックは7日からアメリカ本土での1次ラウンド、8日からは日本での2次ラウンドがそれぞれ始まります。準決勝に進出してアメリカに移動する関係で日本・台湾での1次・2次ラウンドが先に進んでいるようなんですが、この時間差って準決勝になって何かしらの形で影響がでないものか心配になってきました。

日本と台湾での1次ラウンド(アジアラウンド?)を振り返ってみると、額面どおりの力を発揮できたのは地の利を生かした台湾とキューバ、それ以上だったのはオランダ、侍ジャパンは残念ながら額面通りとは行かなかったような印象でした。
月並みですが、キューバは世界ランキング1位だし、国内のシーズンが終わった直後にWBCに流れ込んだし、と優位な条件が並んではいましたが、パワーと身体能力で押すキューバらしさに走塁や守りの細かさが加わったわけですから、侍ジャパン、中国、ブラジルに付け入る隙はなかったんでしょうね。それに比べて侍ジャパンは3連覇へのプレッシャーというものが思った以上に重くのしかかっているのか、冴えないところが多かったような気がします。点がなかなか思うように取れないし思うように抑えられないし…。また、ベンチワークを批判する論調もこれまで以上に大きくなっていますね。1次ラウンド初戦のブラジル戦で田中将大投手が2回でKOされたことを受けて、野村克也さんが「マー君が国際大会の開幕投手になったらああいう結果になると、オレは想像できた。オレだったらこんな厳しいところを任せなかった。山本浩二(監督)や東尾(修投手総合コーチ)はそれがわかっていなかったようだね」といったようなことを語り、首脳陣を見事なくらいにぶった切りました。これまでのWBCでは侍ジャパンにこの種の批判はなかったような気がしますが、何となく次への不安も感じます。

さて、8日からの2次ラウンドは前回から採用されたダブルエリミネーション方式で行われます。ということは、キューバともう一度あたる可能性もあります。いろいろ不安をあおる論調はあるかもしれませんが、それを黙らせる活躍をしてくれることもまた期待したいところです。3月20日は祝日。日本中が興奮するような昼間を迎えたいですよね。

それでは、また次回です。
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Jリーグに先駆け、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が2月26日にスタートしました。日本からは4チームが参加しましたが、初戦で白星を挙げたのはアウェイで貴州人和(中国)に1-0で勝った柏レイソルのみ。ACL初参加のベガルタ仙台はホームでブリーダム(タイ)に終盤追いつかれ1-1のドロー、浦和レッズはアウェイで広州恒大(中国)に0-3と大敗、昨年のJ1優勝サンフレッチェ広島はホームでプニョドコル(ウズベキスタン)に0-2で敗れました。

2007年のACLは、優勝したレッズが飛び抜けているような印象がありました。何せ、1試合も負けずに優勝できたわけですからね。ただ、今回は他の国のクラブの実力がめきめきと伸びているという印象があります。相手もプロです。相応のお金をかけて戦力を充実させてJに追いつき追い越せで頑張っているからなんでしょうね。特にレッズに勝った広州恒大はヨーロッパで戦った選手を何人もつぎ込み、イタリア代表をワールドカップ優勝に導いたリッピさんを監督に迎えて、本気でACL制覇を目指そうとしているそうです。時代はやっぱり進んでいるわけです。

そんなことを思いながらワールドベースボールクラシック(WBC)のことを考えてみると、ここでもまた時代が進んでいっていることを実感します。本大会出場を目指す予選が初めて行われるようになり、ブラジルやスペインといった野球業界では「未知の国」といわれる国が本大会へ出場することになりました。こういった国がいろいろな手段で強化を図っていくと、ACLのように日本が韓国やキューバ、アメリカとともに飛びぬけた存在になれなくなるかもしれないんですよね。これは野球が世界へ浸透しているいい証拠だろうと前向きに考えています。

3月2日、JリーグとWBCが同時に開幕。どれをいつから見ようか…頭を悩ます日々がもうすぐやってきます。これはあくまで楽しみだって意味ですよ。

それでは、また次回です。

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