今年のプロ野球日本生命セ・パ交流戦で、「コロンブスの卵」的なレギュレーションの変更が行われることになったとか。そう、セリーグホームゲームでのDH制採用とパ・リーグホームゲームでのDH制撤廃です。確か、DH制がプロ野球のパ・リーグと社会人野球で採用されてから40年近く経ちますが、こんな逆転現象は初めてです。

交流戦は確かに面白い。年に4度しか対戦がないからということもあるかもしれませんし、FAをめぐる因縁が渦巻くようなこともあるからかもしれません。ただ、レギュレーションをひっくり返すのはどうなんでしょう。10年目を迎える交流戦で、このままでは面白みにかけてしまうという意見があるのは確かですが、DH制をするところをひっくり返すというのは根本的な解決になっていないような気がするんですよね。
公式戦の一部として交流戦をやるんですから、DH制などのレギュレーションは変えることなくはそのままにするのが筋かと思います。ひっくり返して面白かったから日本シリーズでも部分的にやろうなんてことになったら、それこそファンから、選手から大顰蹙を買うかもしれません。あくまでこの変更が交流戦だけにとどまればまだましかもしれませんが。色々言っても、まだ実際どうなるかわかりません。壮大な実験として今回の取り組みをまずは見守るしかないでしょうか?

話が横道にそれますが、私は高校野球にこそ、DH制を取り入れるべきだと思うんです。今の今までDH制を導入しないのは部員数が少ない学校に対する配慮かと思いますが、そういう学校についてはDH制使わず9人で試合を進めてもいいようにすればいいでしょう。18U世界選手権などの国際試合ではもはや当たり前のようにDH制は導入されています。そういった世界標準に少しでも早く順応するためにも、そしてひとりでも多くの選手が試合に出られるようにするためにも導入すべきと思います。全面的にやるのが難しいとするなら、秋の新チーム結成から春のセンバツ終了までの期間限定にするなどいろいろやりかたはあるはずです。ただ、世界標準に順応するためといっても、金属バットをやめるのは難しいかも。金属バット導入には経費節減の目的もあるようですから。

今回はDHについてあれこれ考えてみました。それでは、また次回です。
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しばらくの間、月曜または火曜日更新で進めていきたいと思います。

さて、ここ最近当たり前になってきたのがプロ野球のチアリーダーグループ。今年になって阪神が立ち上げ、広島以外の11球団が持つことになります。しかし、阪神の場合は「36年ぶりの復活」と報じられています。

実は、阪神は1978年に日本初とされるプロスポーツチーム専属のチアリーダーグループを結成していますが、1年で解散の憂き目を見ているんです。球団初のリーグ最下位(ちなみに巨人より3年遅い)というチーム状況が原因といわれています。しかし、当時から阪神ファンといえば猛烈な野次をぶちかますことで有名でスタンドで団結している感覚が強いイメージがありますから、チアリーダーが目障りだったってことはなかったでしょうか?

なぜそう考えたかといえば、Jリーグの応援事情があるんです。Jリーグのチームでチアリーダーがいるのは少数派。J一番の集客力といわれる浦和レッズでは、ピッチに選手と審判以外基本的に入れないとしています。今は認められていませんが、サポーターの中心に常にいたチームがスタンドいっぱいに覆うビッグフラッグやコレオグラフ(人文字)を準備してきたんです。これじゃ、チアリーダーなんて入り込む余地はありません。「ピッチにいる選手と同じ気持ちで戦っているという思いは、チアリーダーを頼らなくても十分伝わる」。スタンドにいるサポーターにとってはそう思っているのではないでしょうか?

そこで野球に立ち戻ると、広島は「広島スクワット」(立ったり座ったりの繰り返し)や黒田投手を引き止めるためにビッグフラッグを出したりする、サッカー的な、マッチョな応援スタイルが浸透しているからチアリーダーはしばらく導入できないでしょうね。それにしても、阪神は甲子園開設90周年か来年の球団創設80周年をきっかけにしたつもりなんでしょうが、広島とまけず劣らずのマッチョな応援スタイルを続けているスタンドと融合させようとチアリーダーを導入したのは勇気のあることだと思います。どれだけ今年浸透するか注目したいですね。

それでは、また次回です。
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田中将大投手のヤンキース入りが内定しました。契約金総額が160億円を越えるという超大型契約だとか。それなりの期待、それなりのプレッシャーを感じるものかもしれません。でも、この契約、サッカーではありえないのではという見方をするのは私だけでしょうか?

今回の田中投手の契約をサッカー業界的にたとえるならば、日本代表である程度評価を得たJリーガーをいきなりバルセロナかレアルマドリードあたりが主力として迎え入れるようなもの。青田買い的に宇佐美選手をバイエルンミュンヘンが獲得したり、稲本選手や宮市選手をアーセナルが獲得するケースがありはしましたが、決して主力扱いという感じではありません。マンチェスターユナイテッドの香川選手であれ、ACミランの本田選手、インテルの長友選手でも、ヨーロッパである程度実績を残して「あなたはわがクラブに相応しい」とビッグクラブが認めからこそ入ることが出来たはずなんです。

そういう考えかたからすると、田中投手はメジャーリーグでの実績ゼロなんだから中堅どころのチームで実績を積んだほうがヤンキースに入っても困らないだろうと思うんですけどね。契約の仕組み、順応するための流れなどサッカーと違うことがいろいろあるから簡単にまとめることはできませんけど、とにかく、田中投手は今まで感じたことのない大変な状況で戦うことになることは確かです。「我々の考えは間違いないなかった!」とヤンキースが思える活躍に期待します。

それでは、また次回です。
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プロ野球のFA移籍は人的補償による移籍がすべてまとまり、昨年11月からの市場は一区切りつきました。現実的な即戦力を補強するところもあれば、将来的な展望を見据えた上であまり実績がない人を選んだところもありました。

そんな中で驚きの声が上がったのが阪神の人的補償。久保投手が横浜DeNAへFA移籍したために人的補償として横浜DeNAの誰を選ぶかを決めるところでキャッチャーの鶴岡一成選手を選んだのです。一応、獲得可能な選手を示したリストにあるならば誰を選んでもいい事になってはいますが、横浜DeNAとしてはまったくの想定外だったということで驚きを隠せなかったとか(妥当な線と考えていたのはリリーフ投手か若手の野手とみていたとか)。阪神を追いかけるブログなどでもキャッチャー余りを助長するだけと冷やかな反応を示していますよね。阪神としてはレギュラー争いを終止符を打つきっかけを作るためにベテランを獲得しようと考えるのかもしれませんし、鶴岡選手は阪神淡路大震災の年に地元兵庫の高校の一員として出場した選手ということで地元の選手に復活のきっかけを求めているのかもしれません。どういう答えが示されるのかは、今年の11月を待たないといけませんね。

広島は大竹投手の人的補償として1軍デビューしてまだ間もない一岡投手を獲得。現実的な補強よりも将来的に主力になりえる若い力を選びました。うがった見方をすれば、前田健太投手が近い将来にメジャーを目指すことを見越しての補強ともいえるかもしれません。出場機会のない中堅どころを選んでチャンスを与えるほうがいいなんて考える人もいるでしょうが、これもある意味現実的な補強の仕方ではないでしょうか? 育成の続きも考えるのはある意味広島らしいかもしれませんね。

次回は、高校サッカーになるかも(代わるかもしれません)です。
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プロ野球の契約更改は主力選手の交渉がもうすぐ終わろうかという時期ですが、中日は11月中に選手全員の契約を早々と終えました。成果を残せば大幅アップ、だめならたとえ主力でも制限額いっぱいの大幅ダウンという信賞必罰査定とともに落合改革第1弾といわれたものです。ただ、このきょしょうをのぞいては。

中日のマスコット・ドアラの契約更改交渉が18日に行われ、制限額いっぱいの大幅ダウンでサインしたとか。現物支給の食パン1kgが750gに減らされたということで「みんなと一緒25%ダウン」と心境を明かしたようですが、驚いたのが落合GMからのもう一つの提示、終身契約でした。落合さんは監督の時代からドアラに対して好意的に理解してきたので、バク転成功率50%割れやケガでの戦線離脱というマイナス査定にせざる得ない事実はあったとしても数字に示せない貢献度は評価しなければならないという考えでこういう提示になったでしょう。

このニュースを1面で取上げた19日付の東京中日スポーツによれば、ドアラは今後グラウンドで見てもらうためのファンサービスとして地域貢献活動にも力を入れるとか。ドアラの親友でともに来年20周年を迎える東京ヤクルトのつば九郎は「つばさんぽ」として東京23区と多摩の市町村をめぐるプロジェクトを展開してファン獲得に成功しました。ドアラにもこういった貢献が期待されているようです。

次回は波乱がおこりまくりなサッカーのクラブワールドカップを取上げます。
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