4日に幕を閉じた第90回センバツ高校野球。大阪桐蔭が平成では最初で最後となる連覇を果たしましたが、いろいろな因縁が渦巻いていた決勝の顔合わせとなりました。

大阪桐蔭としては、去年夏の3回戦で現在のキャプテンである中川選手の1塁ベース踏み忘れが引き金になり逆転サヨナラ負けを喫したところから、もう次の目標はこの春での全国制覇としていたといいます。ネット上ではこのプレーの伏線に相手チームの危険な走塁があったとして中川選手は悲劇の主人公に、そして相手チームのある選手が中川選手をミスに導いた犯人にそれぞれ仕立てられ「炎上」してしまう、今時らしい「事件」になってしまいました。
一方、智弁和歌山としては、公式戦で去年夏の甲子園と秋の近畿大会と連敗していてセンバツの決勝は格好のリベンジの場と考えたか、「桐蔭とやるまでは負けるわけにはいかないとみんな思っているようで…」というフレーズが高嶋監督の試合後会見で何度も出ていました。ここまでテンションの高い智弁って最近はなかった気がします。そんな因縁もあったからか決勝はなかなか面白いゲームになったのかもしれませんね。

優勝した大阪桐蔭は2度目の春夏連覇を目指すことになりますが、期待度はかなりのもののようです。週刊誌などにはセンバツが始まる直前から「最強世代が歴史を作る」「高校球界の銀河系軍団」など威勢のいいフレーズが並んでいるようですし、智弁和歌山の高嶋監督は「強い頃のPL学園に似た雰囲気が感じられる」と発しているそうです。本物の強さが問われる夏、どんなことになるでしょうか?

では、また次回です。
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プロ野球に先んじてセンバツ高校野球が23日に始まり激戦が展開されています。夏と違って選考委員の審査によって出場校が決まるためチームの水準はある程度のラインを超えているからか、極端に大差がつくゲームは多くありませんが試合時間がかからなくても見せ場たっぷりな展開になることが例年以上に多くなっている気がします。
そんな中、興味深く見ているのが各校のスローガンや合言葉。数年前からNHKのテレビ中継で参加校の女子マネージャーやベンチ外選手が自分たちの学校のスローガンを色紙にしたためて紹介するコーナーが放送されていますが、今回の出場校のスローガンは殊の外面白いんです。「日本一の集団になる」「感謝」「エンジョイベースボール」などあるある感のあるフレーズが並ぶ中、「馬鹿になる」「ストロングスタイル」と野球じゃなくて格闘技にインスパイアされたのではと思ってしまうようなものもあったのです。
「馬鹿になる」と掲げた学校の選手によれば、「常に一生懸命戦い抜く」という意味を込めているとか。一方、「ストロングスタイル」と掲げた学校では、「常にチームのやり方を貫き通す」という意味を込めていると聞いています。一見するとマニアックに見えるかもしれないフレーズもちゃんとした意味を込めていることがわかると深みを感じることが出来ますね。

では、また次回です。
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福岡ソフトバンクから戦力外通告を受けた松坂大輔投手が23日、入団テストを行った上で中日と契約しました。

推定年俸は1500万でソフトバンク時代のおよそ25分の1(96%ダウン)ということも衝撃的でしたが、「悔いのない野球人生だったとはまだ言えないからコーチ転身は考えなかった」という信念の強さにも驚きました。メジャーリーグではメッツに在籍していた時期がありましたし、西武時代に控えの打者がいなくなったために打席に無理矢理立ってホームランというケースもあるのでプロになって打席に立ったことが全くない訳ではありませんが、初めてのセリーグで打席に立つ可能性がこれまで以上に高くなるわけです。先発になればなおさらのことです。ホームランが出にくいナゴヤドームでオーバーフェンスをやってくれることを密かに期待しています。

さて、中日と言えば、2003年のオフに巨人の川相昌弘選手が加わって、選手・コーチとして3度のリーグ優勝と2007年の日本一に貢献しました。一度は引退を表明して東京ドームでのホーム最終戦でセレモニーをやったのに引退後のコーチとしての配置が約束と違うことに反発して引退を撤回(原辰徳監督の退任で一度約束されたコーチの配置が白紙になり、堀内恒夫次期監督の下でのコーチ位置が変えられたため)、それを聞きつけた就任したばかりの中日の落合博満監督がすかさずオファーしたという珍しいケースでしたが、川相選手が谷繁元信選手(加入直後にもらった背番号7を落合監督がとりあげ川相選手に与えた)らと共に野手陣の意識改革を促して強いドラゴンズを作り上げたことに感動したのを覚えています。ちなみに、川相さんは巨人に戻りコーチや3軍監督をつとめていますが、中日時代の経験を生かしたような厳しい練習を若い選手達に課しているところから巨人のファームを「読売ドラゴンズ」とメディアが皮肉を込めて呼ぶこともあったらしいです。

現在の森繁和監督は落合さんの下でヘッドコーチなどを務めていた人だからなのか、今回の松坂投手のことと川相選手のことがダブって見えてきました。はたして、今度はどうなるでしょうか?

では、また次回です。
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プロ野球のセ・パ交流戦が終わって、オールスターまでの数週間の間、セ・パ両リーグでの戦いがまた始まります。今年の交流戦もパリーグが56ー51で勝利。パリーグのチームに順位に応じた賞金が贈られ、その上で総合1位のチームにも賞金が贈られます。総合1位だった福岡ソフトバンクには総合1位500万プラスリーグ別1位1000万の合計1500万円もらえたそうです。

これまでの交流戦といえば、総合1位のチームに賞金5000万円を優勝賞金として贈られていて、なにに使うかで話題を集めていましたが、現在は総合1位はあくまで総合1位で優勝ではなく、「紅白歌合戦」方式といえばいいのか、リーグ毎の成績を重視するようになって、現在の賞金の方式になったというわけです。これで割を食ったのは総合2位の広島。前の方式ならば総合2位でも賞金をもらえましたが、今の方式なら1位になれなければ賞金がもらえないのです。ですから、今年の交流戦最終戦で総合1位になれるかどうかと同時に賞金500万円かゼロかという瀬戸際にたたされた訳です。

こういう賞金、オールスターにあっても良さそうだと思うのは私だけでしょうか。2戦の合計得点が多い方に賞金を贈るという感じにするのもいいかと思いますが。ドラフトの指名順を早める特権が与えられたこともあったようですが、目に見える何かをもたらすようなものがあっても良さそうだと思うのですが。MVPか個人賞をもらえなくても勝てば賞金がもらえるなら、お祭り感覚で緩いと言われたオールスターに真剣みを加えることができると思います。

サッカー的なものを野球に持ち込んでどうするなんて言われるかもしれませんが、いいものは取り入れていいと思うわけで。ひとまず、これからの展開を楽しみにしたいと思います。

では、また次回です。
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各方面で注目度が高まっている女子プロ野球。しかし、ピンチにおちいっているらしいです。

NPBのタイトルホルダーを兄にもつヒットメーカーや歌手が副業という「美人過ぎる野球選手」、女子日本代表マドンナジャパンの絶対的エースなど、個性豊かな選手たちが熱戦を繰り広げる女子プロ野球ですが、けが人が続出してまともな試合ができなくなる恐れがあるとして今年のレギュラーシーズンの試合数を当初の84試合から60試合に減らす措置をとったそうです。レギュラーシーズンの成績に加味されるトーナメントや年間チャンピオンを決めるチャンピオンシップは予定通りということですが、半世紀ぶりに復活した女子プロ野球の熱気に冷や水を浴びせるようなことになりかねないか不安です。

女子プロ野球機構は、アマチュアとの架け橋になって、野球版皇后杯とも言うべきプロアマ統一の日本選手権を実現させています。男子の野球にはない一元的な体制で世界トップレベルの実力を作り上げたのだから、この一件は見過ごせません。代表チームの強化に影響が出ないかという不安もあります。

この件でよぎったのはマスターズリーグのこと。往年の名選手が集まり、現役時代のチームの垣根を越えて新たなチームを結成して冬から春にかけてドーム球場などで試合をしてきましたが、リーマンショックの影響で開店休業状態になってしまったのです。その前にも段階があって、大型スポンサーの撤退が相次いで当初5回総当たりだったのが2回総当たりにまで実施試合数が減っていました。

女子プロ野球とマスターズリーグでは規模縮小の原因が違ってはいますが、せっかくの盛り上がりを無駄にするわけにはいかないことは同じです。マスターズリーグはどうやらリーグ再開に向けて模索しているそうです。女子プロ野球の縮小は今年だけの限定的なものになることをまずは祈ります。

では、また次回です。
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