新型コロナウイルス感染拡大の影響でスタート切れなかったNPB。ほぼ3か月遅れて6月19日に開幕することになりました。一方、Jリーグは1試合しか消化していないJ1が7月4日、J2が6月27日に再開。まだ開幕していないJ3はJ2と同じ6月27日に開幕することになりました。

NPBもJリーグも移動による感染リスクをなるべくへらすための工夫をしています。セリーグの場合は遠征で行ったり来たりするようなことがなるべくないようにスケジュールを組むことになっているし、パリーグは開幕2カード目から1カード6連戦を基本にしたスケジュールになっています。Jリーグも当面は東西各ブロック内を回っていく試合スケジュールを組むとしています。無観客試合にするのはもちろん、会場に入る関係者も必要最小限にしています。Jリーグではマスコットの入場を当面の間できないとしています。

公式戦が無観客試合になるのを受けて、プロ野球では運営のシミュレーションをするために練習試合を行っています。CSでのテレビ中継やラジオ中継でもいろいろ試行錯誤が繰り返されているようです。2日の巨人-埼玉西武を中継したニッポン放送では、昨年使わなかった得点とホームランのサウンドステッカー(効果音)を復活させたり初回の攻撃時に応援団のトランペット演奏を流してあたかも観客がいるような演出を施したりするそうです。普通でないシーズンでも楽しめるようにする努力はいろいろな形で表れているようです。

2日に名古屋グランパスの金崎選手、3日に巨人の坂本選手と大城選手と相次ぎ陽性反応が公表されましたが、日程を変えるまでには及ばないとの見解が示されています。開幕、再開は普通に戻る第一歩です。スタートの灯を楽しみにします。

では、また次回です。
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8月開催予定だった第102回全国高校野球選手権大会が地方大会含めて中止になることが20日に発表されました。米騒動で争乱が起きた1918年、太平洋戦争が激化した1941年以来3例目とのことです。米騒動は内戦のような混乱が全国的に起きたというし、太平洋戦争は言わずもがな。新型コロナウイルスが世界的に流行した2020年もこれらのケースに匹敵する国難だったと後々にいわれるかもしれません。春夏両方の甲子園大会が実施できなかったのは太平洋戦争中の1942年から45年以来以来になります。太平洋戦争中は42年に一度だけ日本高野連が正規の大会に認定していない文部省主催の大会が行われた以外野球の灯は消えてしまいましたが2020年は野球の灯が全く消えたわけではないようです。

27都道府県の高野連では甲子園出場権を懸けない夏の大会を無観客でやろうと検討を始めているそうですし、センバツに出場予定だった東北の学校を集めた「東北センバツ」をやろうという計画も動いているそうです。また、甲子園大会がなくなりスカウトへアピールするためのショーケースがなくなったのを受け、大学向けにプロモーションビデオを作製した高校もあると聞いています。また、NPBでは12球団のスカウト活動に大きな影響を与えないために1年限定のトライアウトを実施することを検討しているとの一部報道もあります。野球の灯がほとんど消えてしまった戦時中と違って2020年の野球は多くの人々の努力で灯は消えることはないようです。

ただ、甲子園大会を中止させなくてもいい方法もあるのではないかという意見もあります。12月に全国大会をやってもいいだろうとか、かつての2次予選制度を復活させて甲子園大会の出場枠を減らしてやることもできたのではないかとか。センバツだけ中止だったらセンバツの開催時期をずらすだけで済みますが夏の甲子園も中止となると全国規模での代替大会の実施にはハードルが高くなりそうです。ですが、やる人見る人が納得できるような決断には期待したいところです。実は野球以外の競技でインターハイ中止を受けて代替大会を検討しているところがあるというのです。それは水泳で9月に「全国ジュニアオリンピックカップ」(JO)をインターハイ、全国中学大会と統合させる形で実施してジュニア世代の練習の成果を披露する場を確保しようというわけです。JOは本来8月後半に行われていますが、準備期間を確保するために延期するようです。

何かしらの形で高校球児の鍛錬の成果を見られることを今は祈るだけです。では、また次回です。
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新型コロナウイルス感染拡大の影響がまだ残ってはいますが、経済活動の正常化の兆しが見えつつあるようです。そんな中でNPB公式戦の開幕日候補が6月19日・26日と7月3日の3つの金曜日に絞られました。が、交流戦に続いてオールスターの開催も断念されたとか。

NPBでオールスターが始まったのは1951年、セリーグとパリーグの2リーグ分立2年目のことです。実は2リーグ分立1年目の1950年に実施する準備もされていたそうですが、1949年秋からの新規参入や主力選手の引き抜きなどがセリーグとパリーグの根深い対立を生んでしまい、2リーグ初年度でのオールスター開催を断念せざる得ない状況になったと、プロ野球の歴史本で読んだ記憶があります。その年は日本シリーズ開催も危うかったそうです。そういう波乱の年以来となるオールスター断念というのは歴史に残ることになるでしょう。

オールスターがないシーズンは交流戦抜きの120試合程度になるとか。130試合を切るシーズンは1953年以来になるそう。リーグにいるチーム数が変動したり日米野球などの親善試合の試合日程確保のために本来より少ない試合数で強制終了したりして試合数が安定することがなかった時代ではありますが、こんなに試合数が減るようになるなんてどうなるのか想像がつきません。オールスターがない夏というのも想像できません。どんなシーズンを迎えるのか、見届けるしかありません。

では、また次回です。
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響でJリーグ、NPBともに少なくとも6月前半までは休止する方向で調整が進んでいるとか。一部の報道では最速の開幕日がNPBは6月19日、Jリーグは6月13日になる見通しだとか。そんな時だからこそという試みがいろいろと行われています。

プロ野球やサッカーの完全中継を売りにしているCSのスポーツ専門チャンネルは予定していた放送枠を何としてでも埋めなければならないわけで昨年の試合から名勝負をピックアップするような編成を組んでいるようですが、もっとすごいことをしたのが文化放送です。往年の名勝負を長い時間を割いて再放送したんです。埼玉西武に松坂大輔投手が復帰したのを記念して、一軍公式戦初登板の試合とオリックスでプレーしていたイチロー選手と初めて対戦した試合を4月21日から2日間にわたって放送したもの。放送時間が3時間と限られたため完全な形での放送ではなく松坂投手が登板している部分のフルサイズと西武打撃陣やリリーフ陣の奮闘ぶりのダイジェストという組み合わせにはなりましたが、21年前の興奮を再び味わえたと評判が良かったとか。

数分のダイジェストという形で往年の名勝負を振り返る企画はラジオ各局で放送されてはいますが、大部分を聞かせるというのはなかなか開幕しない時期だからこそできた企画かもしれません。権利関係がクリアできればという条件はありますが、もしかしたらプロ野球の歴史に残る大きな試合の再放送をラジオ日本やニッポン放送、ほかのいろいろな地域のラジオ局も乗り気になってくるのかな、いやなってほしいと思うところです。巨人のV9時代や王貞治さんがホームラン記録を打ち立てる時代だと音質があまりよくなくてAMでは違和感なくてもFMで聞くと違和感が…というのも時代を感じる様相になるかもしれません。わずかな時期ではあるかもしれませんが温故知新を楽しみたいですね。

では、また次回です。

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新型コロナウイルスの流行は世界的なものになっていて、世界中いたるところのスポーツイベントが中止になったり延期になったりしています。そんな中、アメリカのMLBが異例の「セントラル方式」での公式戦を模索しているというんです。

アメリカ政府の疾病対策担当者が15日、無観客でなら夏に公式戦を実施できるという見通しを示したのですが、その際に通常のやり方ではなく「セントラル方式」を提案したのです。ここ数回のサッカーのオリンピックアジア最終予選で行われているセントラル方式というのは1つの国の特定の地域に参加国を集結させ1回総当たりで順位を決めるというもの。これに似た形でMLBの公式戦をやってみては…というわけです。MLBの場合、アリゾナ州のキャンプ地に30チームを集結させ、アリーグとナリーグそれぞれ数回ずつの総当たりをします。公式戦の期間中はアリゾナから離れることはなく会場とホテルの往復に終始し、ホテルでは週1回程度ウイルスに感染していないかなどの検査を受けることも義務付けるとか。少し前にはMLBのキャンプ地が集中するアリゾナとフロリダの二手に分けて公式戦をやろうという検討もされたそうですが、移動による感染拡大のリスクを勘案したためかアリゾナ集約を優先的に検討されるようになったようです。

フロリダと二手に分けるにせよアリゾナに集約させるにせよ広大な土地があるアメリカだからできる方法だろうと思います。キャンプ地には選手たちがキャンプ期間中暮らす家が何軒もあるくらいです。ある程度長い期間生活ができるような体制もしっかりしています。だからこそというところもあるでしょう。今はそんな話をしている場合ではないでしょうが、ニューヨークやボストンの人たちにとっては地元で試合がみられないのは寂しいかもしれません。でも、野球が見られる日常に少しでも近づくことは前向きに考えてもいいかもしれません。

新型コロナウイルス対策が世界一うまくいっているといわれる台湾では12日に無観客ながらリーグ開幕にこぎつけました。前向きに少しずつ進んでいると信じたいものです。では、また次回です。
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