ひとつ習慣といっても、有益なことだから続けるべきと考えられて続いていくものと、いいことではないけどやめると物事が円滑にはできないものあるようです。

プロ野球のありとあらゆる球団から習慣的に金銭のやりとりがあったことが発覚していますが、選手の多くは習慣的にやっていて悪いこととは思っていなかったようです。勝ち進めば声出し役の選手に「ご祝儀」としてお金が贈られたり、遅刻や練習でミスをした選手が「罰金」を払ってその貯金が選手会が自主的に行うイベントの費用や納会の費用の足し、はたまた福祉団体への寄付に宛てられたりしたというのが、八百長などの不正行為に対する誤解を招きかねないといわれることが問題になっているかに見えます。

でも、問題意識を持っていなかった選手としては、不正行為なんてあり得ないと思っていたから悪くない習慣と考えていたのではないかと思います。プロなんだから、決意の現れが何かしらの形で必要だということなんでしょうか? もしかしたら、部活の練習でミスをしたかしなかったかで缶ジュースや駄菓子をおごるような感覚の延長でやっていたのかなとも思います。いろいろと考えることはありますが、プロのアスリートって模範になる人であるべきだという考え方があります。そんなことをしなくたってしっかり仕事してほしいという感覚なのかもしれませんね。

サッカー、特にJリーグはtotoで多くの人のお金が動いています。ですから、お金のことには敏感になってしまうでしょう。プロ野球にもこの敏感な感覚を導入すべきとまでは思いませんが、どうして誤解を招く危険があるのか、どうすればクリーンな感覚を得られるのか、などを洗い直してから、問題意識を高めるようにしてほしいと思います。

では、また次回です。

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日本のプロ野球と韓国のプロ野球のチームによる練習試合(名目的にはそうですが、実質的には交流試合といった方がいいかも)が沖縄や宮崎で今月中いろいろと行われていますが、なぜかと考えたら「そうなんだ」と思える理由がありました。

韓国の場所を考えたら一目瞭然です。何せ、北陸から東北にかけて緯度が同じで、大陸性の気候だから2月は本当に寒い。24日にACL予選ラウンド・水原三星ブルーウィングス-ガンバ大阪が行われた水原は夜の気温が氷点下7度というんです。シーズン前のキャンプができる場所は韓国国内ではなかなかないわけです。なので、日本の九州や沖縄でキャンプを張るわけです。

ただ、昔はそんなにキャンプ中の交流は多くなかったような。メジャーのように実践にもある程度ウェイトをかけるキャンプのやり方が定着するようになったから、一気に交流が増してきたかもしれませんね。「球春みやざきベースボールゲーム」と銘打って練習試合をやるわけですから、なおさら盛り上がってきそうですよね。紅白戦だけではやり切れないような調整ができるメリットもあるでしょうし、この先も続けていけるでしょうね。

では、また次回です。
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今年第1回大会が行われた世界野球プレミア12。侍ジャパンは20日の準決勝で韓国に逆転負けを喫してしまいましたが、22日には3位決定戦を戦うことになりましたので、全日程に侍ジャパンが顔を出せるようになったことはせめてもの救いでしょうか? 侍ジャパンの奮闘はともかく、WBCとは違った雰囲気の大会になった印象があります。

WBCというのはメジャーリーグ機構と「WBC株式会社」が共催して行われるもので、メジャーリーグのプレシーズンマッチの延長線上にあるものとしてピッチャーには玉数制限がかけられてしまったことが大きく取り上げられ、そしてメジャーリーグで使うものとほぼ同じ公式球への対応にてこずるようなこともありました。国籍条項もうやむやでしたよね。アメリカ国籍なのに自分のルーツがブラジルにあるからブラジル代表だとか、イタリアにルーツがあるからイタリア代表と、何ともいい加減な感じ。

しかし、国際野球・ソフトボール連盟が主催する世界野球プレミア12では、WBCで感じられたようなモヤモヤを解消することがある程度できたようです。玉数制限なし、国籍条項もオリンピックに即したものになりました。ただ、メジャーリーグ機構からの要求があったか、今シーズン終了時点でメジャー40人枠に入っていた選手は参加できないというルールもありました。ここは何とか改善してほしいものですが、「Global BASEBALL Battle」とベースやダートサークルに刻まれるような世界一決定戦らしく、あるだけの力を動員できるような試合がいつでも見られたと思います。侍ジャパンは予選5連勝、準々決勝もしっかり点を取って勝つことができました。逆転勝ちもサヨナラもあって…プレミア12だからこそできたかもしれません。次のプレミア12は4年後になるそうです。その前の2017年に行われるWBCも、このプレミア12を見習って導入するものを考えてほしいです。

では、また次回です。
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プロ野球はセリーグ・パリーグともクライマックスシリーズのファイナルステージに入り、日本シリーズに出場するチームが遅くても19日に決まります。そのファイナルステージで例年にはない傾向が見えています。それは、ラジオ放送なんです。

原因はセリーグを東京ヤクルトが制したからです。業界事情であまり普通の人は興味を持たなそうな話ですが、東京ヤクルトのホームゲームは基本的にニッポン放送が放送権を独占していて、民放の在京キー局であってもTBSとラジオ日本では放送できません(文化放送はニッポン放送と同系列ということで週末のナイター限定で放送しています)。そのためか、セリーグのファイナルステージはニッポン放送だけの放送で、パリーグのファイナルステージはTBSと文化放送が放送しています。今までならばTBSとニッポン放送がセリーグをやって、セリーグには見向きもしない文化放送がパリーグをやるのが当たり前のように思われましたが、今年はその逆なんです。ただ、ニッポン放送が両方中継できるスケジュールが組まれていたら、昼夜通して両方の試合を中継することもあるので一概にはいけませんが。

なんだか不思議です。偶然とはいえ、セリーグクライマックスシリーズの放送をする局が少ないなんて意外な感じです。でも、ある程度すっきりもしている感じがします。日程的にも横並びなんで、レギュラーシーズン中にはいろんな試合をザッピングしていたという人も、クライマックスシリーズでもやろうなんて考えていたりして…。

何はともあれ、残り少ないプロ野球シーズン、ラジオだって楽しく活用できるんですから、ワンセグやらネットTV以外にもしっかり楽しめると思いますよ。

それでは、また次回です。
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2011年、角界は携帯メールを介した野球賭博が大きな問題になり、そして土俵の上での八百長疑惑というさらに大きな問題に膨れ上がりました。東日本大震災の影響で中止になったと思われても仕方ない2011年大阪場所の中止の原因も、実はこの問題でした。その中で、当時現役の幕内力士だった高見盛が「八百長なんて都市伝説だと思ってました」と語っていたのが印象的でした。まぁ、高見盛については「言うことをよく理解できないからあいつには関わらせるな」と八百長実行グループはアンチャッチャブルにしていたと、週刊誌は報じていましたが。

さて、今後の状況次第ではこの大相撲の問題のような大きな問題になりかねない疑惑が浮上してきました。5日、巨人が福田投手が野球賭博に関与した可能性が高くなったのでコミッショナー事務局にこれまでの経緯を連絡し、7日に正式に告発しました。賭博の主導者とされる人物は巨人の別の選手の知り合いともいわれていて、今後の調査次第ではこの選手の責任も問われるかもしれないとメディアは報じています。

野球賭博なんて都市伝説というか、昔話だなんて思っていました。メジャーリーグでピートローズさんの賭博問題が発覚したのは20年以上前だし、西鉄の若きエースだった池永さんが深くかかわり永久追放(のちに復権が認められてマスターズリーグの監督になりました)になった黒い霧事件は50年近く前の話です。暴力団の資金稼ぎだとかでやっているかもしれないという週刊誌か実話誌の記事が何年かに1回出てはいても、これこそ都市伝説みたいな話しか載っていないように記憶しています。

八百長行為が認められてはいないといいうことがせめてもの救いですが、いったい福田選手がなぜ野球賭博にかかわって、グラウンドに取り立てられるような状況に至ったのか、誰もが納得できるような釈明を聞けることを今は待つしかありません。

それでは、また次回です。
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