プロ野球は18日からリーグ後半戦に入りますが、コリジョンルールの再考についてはひとまず継続審議になったとか。一朝一夕にはやはりいきません。

コリジョンルールの扱い方で問題になっているのは、衝突防止ではなくて守備側がランナーの進路を阻むことを主眼においていることのようです。普通のクロスプレーが守備側の反則になっているケースが多くなっている印象があるみたいですね。こういう事態で思い出すのが危険球の問題です。頭にボールが当たれば投げたピッチャーは誰でも退場というのが問題視され、バッターが倒れこむようなデッドボールならばピッチャーは退場というふうに段階的に扱われるようになりました。

そもそも、コリジョンルールは「衝突禁止ルール」と訳されているものだし、清原和博元選手のような大男にキャッチャーが突き飛ばされてケガするのが問題視されたのがきっかけでできたルールであるはず。だから、危険球のときのようにキャッチャーの身体が傷むようなタックルがあったらルール適用というくらいで運用すればいいのではないでしょうか。

サッカーでもJ1セカンドステージからPKにつながるファウルに対するカードの出し方(イエローかレッドか)が弾力的になりました。シミュレーションになるような攻撃側に責任を求める場合はともかく、守備側の選手が攻撃側の選手を手ではたきおとしたとしても、状況的に仕方がないとレフェリーが判断すればレッドカードでなくてイエローカードにとどめることができるというものです。「三重苦解消」と俗に言われているものですが、これも明確な定義づけがされていないんです。こちらもベストな方法を見つけるのに時間がかかりそうです。

では、また次回です。
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日本生命セ・パ交流戦が5月31日に始まり、それに先駆けマツダオールスターゲームのファン投票も始まりました。

4月から5月に調子が上がっていたチームや選手が別のリーグを相手にして感覚が狂いだして成績が悪くなることもあれば、逆もまたある交流戦。埼玉西武のおかわり君ように、これをきっかけに大ブレイクした選手もいましたっけ。5月31日からの最初のカードだけでも一軍初登板初先発とか、一軍初打点とか、ケガからの復活とか、今年もこの交流戦がターニングポイントになりそうな選手がたくさん出てきそうです。

交流戦の間近からブレイクの兆しを見せているのが阪神の原口選手。キャッチャー不足で急きょ育成枠から支配下登録されたため、ユニフォームの新調が間に合わずにほかのコーチのユニフォームを数日間借りたのが話題になりましたが、勝負強いバッティングでクリーンアップを担う「打てるキャッチャー」としてチームになくてはならない存在になってきました。そんな原口選手にうれしい誤算が。

マツダオールスターゲームのファン投票が始まり、スタジアムやコンビニに投票用紙がおかれるようになりました。もちろん、NPBの公式サイトでも受け付けています。1日に第1回中間発表がありましたが、原口選手はセリーグのキャッチャー部門で2位にランクされました。コンビニなどに置かれている投票用紙のノミネート選手は開幕直後のスタメンを基本に並べられているため、開幕当初育成枠だった原口選手の名前は当然ありません。ネットでは名前のところをワンクリックすればいいですが、マークシートの場合はわざわざ自由記入欄に背番号とポジション、チームとマークしなければいけません。でも2位にランクされたというんですから、この活躍のインパクトはかなりのものです。一方で、北海道日本ハムの大谷選手が投手でパリーグ1位、DHでも2位にランクするという、大谷選手らしい珍事もまた起きています。さぁ、夏が楽しみになってきますね。

では、また次回です。
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今年からプロ野球で導入されたコリジョンルール。やってみたらいろいろ考えなければならないことが浮き彫りになっていますね。

コリジョンルールとは、衝突禁止ルール。簡単に言えば、ランナーがホームでキャッチャーに体当たりするなり、逆にキャッチャーがホームへの進路を塞いだりすると、相手を妨害したと判定されるもの。でも、やってみると、暴投したピッチャーのベースカバーが走塁妨害ととられたり、キャッチャーがホームから離れたところにいても相手ランナーを妨害したなんて判定されたり…。2月のキャンプ時分ではキャッチャーとランナーのクロスプレーでの関係性について対策を各チームは主にとっていましたが、バッテリーエラーについても対策をとらないといけないかもしれませんね。

そもそも、新しいものを取り入れるときは、やってみなければわからない部分を完全に払拭できないもの。今年の11月あたりに、一通り終わったところで再度検証されるはずですから、実りある改善を期待しましょう。

ところで、コリジョンルールそのものを今も否定的に考えている人はいるんでしょうか? NPBでホームでの体当たりをショーアップさせたのは、恐らく清原和博元選手でしょう。清原が100kg位の巨体を相手キャッチャーにぶつけるとものすごく盛り上がったように記憶しています。この盛り上がりを期待している人たちなんか、煙たく感じているのかなと。

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熊本地震の影響でJリーグやプロ野球の日程が一部キャンセルされる事態になりましたが、支援の輪は急速に広がっています。延長12回、4時間半以上に及ぶ20日のオリックス戦終了後、夜11時過ぎているにも関わらず東北楽天の選手たちが義援金支援を呼びかけ、多くのファンがそれに応じるという光景があったとか。できる範囲で支えることが大事なんです。

さて、本題です。2020年の東京オリンピックのとんだトバッチリが神宮球場に及んでいるとか。国立競技場に入場する人たちの待機場所や資材置き場に適当な場所がないから神宮球場を使わせてほしいと東京五輪組織委員会が地主の明治神宮に依頼しているのに、神宮球場をたくさん使う東京ヤクルトスワローズや学生野球協会、東京都高校野球連盟には明確な説明がないと問題になっているそうです。

そんな中でアクションを早く起こしたのは高校野球連盟でした。なんと、東京都に駒沢球場の整備を要求してきたんです。駒沢球場といえば、東映フライヤーズのホームスタジアムとして1954年に開設され、64年の東京オリンピックの競技会場整備による区画整理で62年に閉鎖されたんです。それが今度は逆に神宮球場が使えなくなったら駒沢をメインに使えるようにさせてくれとは、なんとも皮肉です。駒沢は高校野球の東京都大会で使われているところではありますが、神宮と比べると使用数は少ないものです。なので、甲子園代表決定戦のようにたくさんの観客が集まりそうな試合にも対応できるように整備してほしいというわけです。

スワローズでは、NPBとともに使用できない期間を5月から11月でなく、少なくても日本シリーズができる程度までに短縮できないかと東京五輪組織委員会に要求しているという報道があるようですし、東京ドームを代用できないか検討しているとか、愛媛県松山市が松山坊っちゃんスタジアムを必要ならば使用できるように融通する用意があると関係者が表明するとか、いろいろと動きが出てはいるようです。

学生野球サイドについては具体的な動きについて目にしていませんが、何かしらの方策を考えているでしょう。五輪組織委員会としてはベストな選択ができなくて、泣く泣く神宮球場を資材置き場と科に使わせてくれといっているかもしれません(「神宮の杜の木を伐採したら明治天皇や戦争で死んだ旧日本軍の軍人の祟りが…」という理由かもしれませんが)。でも、歩み寄りの余地がないわけありません。お互いが納得できるような結論を待ちます。

では、また次回です。
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系列校の智弁和歌山にかなり先を越された形はなりましたが、奈良の智弁学園が初優勝して幕を閉じた第88回センバツ高校野球。夏の全国高校野球選手権と比べて先端的な運営をしているように見えるセンバツでまた新たな試みがなされました。なんと、バックネット裏を関西に住む小中学生の野球部員に開放したんです(チーム単位の一般公募だったようですが)。

プロ野球でも高校野球でもチケットの値段が一番高いエリアのはずですから、いくら観客動員が歴代最高を記録したといっても大幅な収入減になるかもしれません。ただ、これからの担う子どもたちのためにと開放するという運営サイドの心意気は収入以上の影響力をもたらすかもしれません。月並みなことを言うかもしれませんが、バックネット裏で見た子どもたちのだれかが数年後にグラウンドに立つなり、プロになってオリンピックやワールドベースボールクラシックに参加するようなことがあれば「ルーツがここにあったんだ!」と注目を集めることになるでしょう。純粋に間近でトップレベルのプレーを見ることができたことが子どもたちにとって感動できることも何かを与えることができるかもしれません。

まぁ、マニアックに高校野球を見る人たちの間ではバックネット裏に毎日姿を見せる「ラガーさん」が注目を集めていましたが、常にラガーさんが陣取っていたところに小中学生が入るようになったので「ラガーさんはどこに?」なんて記事が出たくらいです。ただ、ラガーさんはネット裏の3塁寄りのエリアで毎日のように通ってようですから、マニアの心配は杞憂に終わったようです。

「ドリームシート」と呼ばれる今回の試みは日本高野連というよりも毎日新聞主導で行われたものだったようなので、夏も継続して行うのかはわかりませんが、春だけでもいいから続けてほしいですね。

では、また次回です。
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