最近のJリーグでは、「サポーター無視の前後期制反対!」「世界基準に逆行する2シーズン制はやめろ!」など、サポーター無視で改革を進めようとするJリーグへ異論を唱えるような横断幕が目を惹きますが、J1再開初戦となる6日の試合で思わず笑ってしまうような横断幕が見られたとか。

ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜Fマリノス大分トリニータ戦。試合前にFマリノスのサポーターが「すごいのは指原だけ」と書かれた横断幕を掲げたんです。最初にお話したような辛らつな横断幕もきっとあったと思いますが、選手とは直接関係がなさそうなアイドルの名前を出して挑発とは…。翌日の朝刊で見たときには思わず笑ってしまいました。トリニータサポーターの中にはこれを見て思わず吹き出した人がいたそうです。

Fマリノスのサポーターがこんな挑発的な横断幕を掲げた真意はわかりませんが、なぜ「大分=指原」なのか? Jリーグを知っている人ならばご存知でしょう。先月結果が発表されたAKB48第5回選抜総選挙で1位になった指原莉乃さんがトリニータと浅からぬ縁で結ばれているからなんです。指原さんの母親が熱烈なサポーターで、ゴール裏では知る人ぞ知る存在になっているそうです。そして、指原さんにレッスン着としてプレゼントしたのがレプリカユニフォームだったというのも浅からぬ縁の一つの証拠になるでしょう。そして、先月4日の総選挙結果発表時には大分市内の特設会場にトリニータサポーターがマスコットのニータンとともに集結しパブリックビューイングを敢行。指原さんが1位になったことがわかると指原さんのために作ったと思われるチャントを歌いながら盛り上がったそうです。

トリニータはJ1残留に向けて厳しい戦いが続いていますが、くれぐれも、今年最もトリニータサポーターが盛り上がったのが総選挙だったといわれないように、祈るばかりです。

では、また次回です。
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Jリーグが誕生して20年。誕生当初のあのバブリーなフィーバーがつい最近のことのように思えますが、チームは41(JFLに降格した町田ゼルビアを含む)にまで増え、日本地図をクラブのエンブレムが埋め尽くせるようになりました。

11日にはJリーグ20周年のアニバーサリーマッチが埼玉スタジアムで行われました。
「とーもっだーちっなーっらー?」「あーったりーまえー!」
20年たってこの掛け合いが成り立つとは思っていませんでした。この日対戦した浦和レッズ鹿島アントラーズゆかりの人が1人ずつレジェンドプレーヤーとして会場に姿を見せ、サポーターへ挨拶しました。鹿島アントラーズOBのアルシンド・サルトーリさんがアントラーズ在籍時に出演した増毛施術のCMで使った決め言葉が「友達なら当たり前!」。もう20年前のCMですから、年代によってはこのCMをリアルタイムで見ていない人だっているはず。だから、アルシンドさんとアントラーズサポーターの間でのこの掛け合いが成り立ったのには驚きました。サポーターなら誰もが知っている、根付いていることが着々と増えていることが実感できる場面でした。

一方、レッズOBとして登場したのはロブソン・ポンテさん。スタジアムアナウンサーが在籍当時と同じフレーズで呼び出して拍手が沸きあがったと思えば、「We Are REDS!」とポンテさんが大声をあげれば、サポーターは応援歌で応える。そして試合後に選手とサポーターが勝利の歌を歌う場面では他の選手と一緒にTシャツでフレーズをつくりました。ここは埼玉、アルシンドさんが登場したときよりも大いに盛り上がったようです。
「祝!20周年!Jを世界最高峰リーグに!」
これがレッズのベンチ入り選手とポンテさんが作ったフレーズです。ここが新たな歴史のスタートです。盛り上げていきましょう。

それでは、また次回です。
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Jリーグ誕生20年のメモリアルデーまで2週間を切ろうという1日、ACLは予選ラウンドが終わりました。ふたを開ければ、柏レイソルが圧倒的な力の差を見せて予選突破を決めたものの、他の3チームは予選敗退に終わりました。中でもベガルタ仙台は逆転負けでブロック2位から最下位に転落という何とも信じられない結末となりました。

レイソルはアウェイで全勝、ホームで1勝2分の無敗。3連勝のあと引き分け2つ続いたときは、リーグとACLの両立は簡単にいかないかと思ったのですが、最後に3点とって強さを見せ付けることができて次への弾みをつけられたかもしれません。決勝トーナメント1回戦は全北現代モータース(韓国)あたることになりますが、どうなることでしょうか?

レッズは勝ち点10で全北現代モータース(韓国)と並びましたが、直接対決の成績で敗れたため(全北の1勝1分・総得点は全北5-3浦和)に予選敗退になってしまいました。レッズとしては全北にホームで逆転負けしたのが終わりの始まりになってしまったようです。全北のように、どの国に行っても1つも負けない安定したサッカーが要求されることがわかってきたかもしれません。

ベガルタは負けないことが災いして昨年はリーグ優勝を逃してしまいましたが、今回のACLもなかなか勝ちきれないで苦労した感じがします。初めてのACLで最後まで予選突破を懸けて戦い抜いたことは大きな収穫でしょう。そして、この戦いで、震災から2年経ち、少しずつ復興が進んでいることをアジア各国にアピールすることは出来たかもしれません。

サンフレッチェは3連敗のあと3つ引き分けで勝ち点3。2戦余したところで予選敗退というのは昨年のJリーグ優勝チームとしては恥ずかしいといわれるかもしれませんが、2巡目で全チームから勝ち点を取れたことはむしろ前向きに考ええていいだろうと思います。サンフレッチェはまだACL2度目。次に生かせる何かを見つければ、成長できるはずです。

日本勢が1チームしか予選突破できなかったという現実は変えようがありません。ただ、この現実を各チームやJリーグ、JFAがどう捉え、どう生かしていくのかが大事です。ひとまず、レイソルの決勝トーナメントの戦いを期待していきましょう。

それでは、また次回です。
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何だかんだ言って負けない大宮アルディージャ。20日(土)の浦和レッズ戦でJ1の連続無敗記録の新記録更新を狙うことになりました。

アルディージャといえば、毎年のように残留か降格かの瀬戸際に立たされるのになぜか毎年J1に踏みとどまるというイメージを持つ方が多いでしょう。それを逆手にとってか「落ちないお守り」なんてグッズを売り出すこともありました。今回の記録も「今年も瀬戸際に立たされそう」といわれだした頃から打ち立てたものです。得点してもその分失点してしまう試合が多くて星が伸びない、お尻に火がついたところで勝ちこんで何とか残留。それが今年になると序盤から勝ち点を積み上げられるようになってきました。約束事を共有できるようになってきたのがいいって報道が目立ちます。みんなで攻めて、みんなで守る。そういうメリハリがいい方向にアルディージャを進めているんでしょう。

対するレッズとしては、連続無敗記録の発端を作ったチームとして「何とかけじめを!」と気合が入っているようです。ここの数年のさいたまダービーは、アウェイの方が勝つか引き分けるかのどちらかで決まることが多かったのですが、昨年のアルディージャのホームゲームでアルディージャが勝ち、一部のレッズサポーターがスタジアムを出る関係者バスを取り囲む騒ぎになりました。こういう傾向が出る前はレッズがアルディージャに「先輩の貫禄」を見せていただけに、ここ数年のダービーに対してはレッズサポーターはふがいないと感じているようです。ふがいない上にアルディージャに大記録を打ち立てられたら…。レッズサポーターは特に今回のさいたまダービーには思うところがあるようです。だからなのか、当日の警備は普段以上に手厚いもになるといわれています。

無敗対無敗の対決はすごい試合になるはず。そういう期待をとにかく持ちましょう。それでは、また次回です。
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WBCもACLも、わからないものがいろいろあります。額面どおりの強さを見せていたように思えるチームがあっという間に敗れてしまうんですからね。

WBCはキューバ。1次ラウンドで「やっぱりな」と思わせるようなパワーに機動力と守りの丁寧さが加わって更に強くなったという印象を持っていたのですが、2次ラウンドでは大躍進のオランダにころっと連敗して脱落してしまったんですよね。オランダの勢いがキューバの強さを越えたといえばそれまでですけど、「わからないな」って思いました。侍ジャパンの2次ラウンド台湾戦も9回2アウトの盗塁成功から一気に逆転に傾いた勢いも同じです。

ACLではタイのムアントンユナイテッド。ACLの優勝経験がある韓国の全北現代に2-2で引き分けた後に日本に乗り込んでこれまたACL優勝経験がある浦和レッズと戦うということでどこまで出来るんだろうかと思いきや、イエロー2枚で退場した選手がいたからかも知れませんが、試合終了間際に1点返すのがやっとで1-4の大敗。東南アジアのチームが寒い日本に乗り込んでは体がうまく動かないのかもしれませんが、自分のサッカーができないとこんなに簡単にやられてしまうのかという印象があります。

何はともあれ、自分らしさを発揮できることは簡単なようで難しいものなんですね。ましてや世界規模の勝負になるとなおさらに思えてきます。日本のチームがそんな中で精一杯のプレーを見せることを楽しみにしていきましょう。

それでは、また次回です。
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