ついに、無観客試合の実施に追い込まれてしまった浦和レッズ。チームを奮い立たせようと思って、良かれと思って掲げた横断幕1枚が原因でここまでの状況に追い込まれてしまったんです。

ホーム開幕戦の8日、埼玉スタジアムのスタンド入り口に「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられていました。掲げたとされる人としては「差別的な意味はこめていない」(恐らく、「レッズの現有戦力は日本人だけ」、つまり「今のレッズはジャパニーズオンリー」と考えただろうと思います)と弁解していたようですが、「日本人以外お断り」と誤解される可能性が極めて高いと考えられ、世界のサッカーはいかなる差別を認めないという理念から、Jリーグは13日、レッズに対して3月23日のホームゲームを無観客試合として実施することを命じました。レッズの運営サイドが最後までこの横断幕を撤去しなかったことも重く見たようです。

これをきっかけにして誰もがまた来たくなるようなスタジアム作りを考えて欲しいと思いますが、ちょっとココまでの処分を下すのに時間をかけなさ過ぎる気もします。こういう処分を下すからには、横断幕を作った人から撤去の判断を下した人、スタンド周りの警備をしていた人までしらみつぶしに事情を聞きまくってほしかったですね。そこまでした結論ならば、サポーターもクラブも納得できるでしょう。慎重さがあってもよかったですよね。自分がやったことがココまでの事態を引き起こしてしまったことを、当事者は後悔しているはず。その後悔が決して無駄にならないことを祈ります。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
パソコンの具合が何とか落ち着いたので、更新します。ご迷惑をおかけしました。

さて、今年一番のJリーグの話題選手といえば、セレッソ大阪のフォルラン選手。ウルグアイ代表のFWで、2010年ワールドカップ南アフリカ大会では決勝に残れなかったのにMVPに選ばれたという選手です。マンチェスターユナイテッドやインテルを渡り歩いた人です。日本代表と対戦したこともあります。そんな大物がJリーグの舞台に立つんです。大阪に降り立ったときの生き生きとした表情、「何かやってやろう!」と気持ちがみなぎってくるようにも見えます。

世界を知る男がJリーグで当代きってのストライカーといっても過言ではない柿谷曜一朗選手と手を組むわけですから、セレッソ軒並み優勝候補に挙がるようになりました。そして、今月終わりにはACLが待っています。本家UEFAチャンピオンズリーグを戦った男が勢いづくアジアの新興勢力に挑むということを考えると、セレッソファンでなくてもわくわくしてしまいます。

さて、話は変わりますが、今年からセレッソのホームタウンに堺市が加わったとか。もともとなでしこリーグ2部を戦う女子ユースチーム(19歳以上の選手が在籍する女子トップチームまだ設立されていない)の拠点になっているので後付けのようにも見えますが、河内地域に久しぶりにプロスポーツチームが根を下ろすことはやはり地元の人たちにうれしいことですよね。中百舌鳥地区に南海ホークスの練習拠点が設けられていたとき以来ですから、26年ぶりということになりますよね。今月下旬に最終回を迎える野球マンガ「あぶさん」の主人公・影浦安武(通称あぶさん)も若いころに汗を流した場所です。

あぶさんといえば、大酒飲みであっても持ち前の集中力でチームを何度も勝利に導いたスラッガー、サッカーで言えばストライカーです。最近発売された廉価版コミックス「あぶさん-栄光の軌跡」の第1巻(プロデビューしてから2年間を描いたもの)を読んでみましたが、あぶさんって自分を犠牲にして時にムチャすることがあるんですよね。自殺しそうになったおじいさんをチームメイトと川に落ちそうになりながら救ったり、遠征中に見つけた捨て子を宿舎に連れて世話をしたり…。ムチャをしても誰かのために何かしたいと思う人格者でもあるのかなって思います。そして、誰にでも愛される存在にもなるんですよね。そう、フォルラン選手も外様であってもあぶさんみたいに誰からも愛されるような存在になってほしいと思うんですよね。柿谷選手こそセレッソのあぶさんになってほしいと思う人もいるかもしれませんけど。とにかく、今年はセレッソに目が離せません。

それでは、また次回です。

[Web全体に公開]
| この記事のURL
以前、このブログで紹介したサッカー専門新聞「エルゴラッソ」に連載中のまんが「蹴球風見鶏」でまたほろりとしてしまいました。

29日付の紙面は、2010年のワールドカップで得点王となったウルグアイの大物フォルランが加入することになり興奮しすぎてセレッソ大阪のマスコット親子が浮き足立つ様子と山田暢久選手が引退を決断して「浦和の山田」として現役を貫いたことに感謝の気持ちを伝えようとする浦和レッズのマスコット「レディア」が描かれています。「蹴球風見鶏」でレディアは、現状にそぐわないのんきなことばかり言い続け「契約社員」として行動をともにしている埼玉県のマスコット「コバトン」に怒られっぱなしというキャラとして描かれていますが、今回は「山田選手のように現役生活を送れた人は本当に少ない。山田選手は幸せだったんだね」としんみりしながらも感謝の気持ちを伝えようとしています。その気持ちにコバトンもうなずいています。そして、「山田さんがいなくなったピッチに早くなれないとね」と新たな気持ちでこれからのシーズンを迎えようという気持ちを示しています。

そのチーム一筋で現役を全うすることはJリーグでは本当に難しいこと。ましてや、ある特定の監督についていって何チームも渡り歩くような人だっています。山田選手のように一筋に歩むようなら、監督が代わるごとに求められる役割をこなし続けなければなりません。サッカーというのは監督のスポーツといわれているそうですからなおさらのことです。プロ野球なら中日の山本昌投手のように30年近く一筋に歩めるとしても、監督によって大幅に求められるものが変わるということはそうないでしょうから、貫きやすいところはあるでしょうね。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
10日にJリーグアウォーズが行われ、MVPやベストイレブンが発表されました。今年からプロ野球コンベンションでも取材メディアもジャケット着用などのドレスコードが採用されましたが、これはJアウォードを見習ってのもの。ですが、先を行っているJはスポンサー賞の賞品(高級時計やビデオカメラからハンバーガー1年分、シリアル1年分、炭酸飲料1年分など)を贈る企業の偉い人たちにもスーツでなくタキシードやドレスを義務付けているんですから、徹底しているかんじは半端ないですね。

Jリーグアウォーズといえば、プレゼンターの華やかさが特徴として挙げられるでしょう。芸能人や他の種目のトップアスリートなどがドレスアップしてセレモニーに華をそえます。気の利いたスピーチもします。
そんな中で疑問が。なんで、NPB(日本プロ野球=セパ12球団)の選手や監督は呼ばれないんでしょうか? ONクラスの大物は恐れ多く呼べないかもしれませんが、その年のMVPや新人王、そうでなくても顕著な活躍をした選手が呼ばれてもいいと思うんですよね。 今年なら、東北楽天の田中将大投手(パリーグMVP)や則本貴大投手(パリーグ新人王)、阪神の藤浪慎太郎投手、東京ヤクルトの宮本慎也選手、あと東北楽天の星野仙一監督、巨人の原辰徳監督といった優勝監督あたりでしょうか。プロ野球選手のファッションは均一的でダサイというイメージは30年前間での話。今はグラウンドの外でもひとに見られているという自覚が強くなったか、ファッションもひとなみに個性的になりました。だから、タキシードかそれに近いスーツをピシッと着こなしてJリーグアウォーズの舞台に見せるはずです。それに、サポーターのプロ野球に対するアレルギーも一時期よりも薄れているでしょうから、スピーチをするときにブーイングを吹っかけることもないはず。だから、この舞台にNPBの選手たちもまぜさせて欲しいと思います。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
更新が遅くなり、申し訳ありませんでした。

Jリーグはいよいよ大詰め。J1の優勝争いも、J1昇格をめぐる争いもいよいよ最終局面を迎えます。そんな中でも、来年に向けての動きもあれこれと進んでいます。選手の補強についていえばヨーロッパの移籍市場との兼ね合いもありますし、監督人事についていえば3月にもう次のシーズンが始まりますから、レギュラーシーズンが終わって一息ついて…なんて感じにはできないというのがプロ野球との違いかもしれません。

Jリーグの場合、戦力外通告を直接的にすることができず、次のシーズンに向けての契約をしないという形で選手に戦力外であることを伝えます。「年俸0円」という文面が出されるなんて話も聞きます。その通告がきっかけでサポーターに大きな衝撃が走ることがしばしばあります。例えば、松田直樹選手。横浜Fマリノスから戦力外通告を受けたとのニュースが伝わり、100人以上のサポーターがクラブハウスに押しかけたなんて話があります。そして、今年は20年にわたってチームを支え続けた浦和レッズの山田暢久選手が戦力外となり、やはりファンが怒りとも驚きともつかない気持ちに駆られたといいます。

「この人こそこのチームの象徴」だという選手がこんなことになると、サポーターたちは何かしらの怒りを感じるみたいです。チームの発展に大きく貢献した人には自分から「引退しようかな」と言うまで戦力としていつづけてほしいというのがサポーターの本音であることはわかっているはずですが、チームとしてはいつまでも強くありたいという思いで心を鬼にして戦力外通告をしなければならないわけですから、寒さ以上に身にしみるなにかがこのときにはあるでしょう。次の舞台で得た経験を持ち帰って何かしらの形でフィードバックする場所をチームの偉い人たちには用意してほしいと思います。

それでは、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL

68件中 41~45件目を表示


<< 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 >>