今年のアジアチャンピオンズリーグ、日本の戦いはあっけなく終わってしまいました。予選ラウンドを突破したFC東京浦和レッズがともに逆転負けを喫し、ベスト8進出はなりませんでした。

とりわけ浦和レッズはFCソウルとのアウェイ戦でものすごい戦いを演じました。ホームでの第1戦はレッズが1-0で勝ち、第2戦ではゴールを決めたうえで1点差負けだったらレッズがベスト8に勝ち進めることができるという局面。しかし、レッズはFCソウルに第2戦を0-1で落とし、規定により15分ハーフの延長戦にもつれました。延長前半は互い譲らずの展開でしたが、後半は抜きつ抜かれつの激戦。FCソウルが勝ち越した後にレッズは李忠成選手が立て続けに2ゴール決めて逆転、しかし終了間際にまたソウルが追いつく…。挙句の果てにPK戦に至る激戦になったわけです。PKも基本の5人で決まらずに8人目でやっと決着というわけで、テレビ中継も最大延長を使い果たしたからか試合後のインタビューを放送することができなくなるくらいでした。

テレビ中継的には最大延長ぎりぎりまで続くような試合は困りものかもしれませんが、Vゴールなしで15分ハーフきっちりとやる延長もいいかななんて思ってきました。以前このブログで体調的なことを考えるとVゴールの方がいいだろうなんて書いたことありましたが、アジアナンバー1のクラブを決める闘いならばVゴールなしの15分ハーフの延長もありかなと。逆に高校サッカーのように日程がギュウギュウ詰めになるような大会ならばVゴールの延長の方がいいかもしれません。

では、また次回です。
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年々注目度が高まっているサッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)。5日に行われた浦和レッズ(日本)-広州恒大(中国)は優勝経験チーム同士の対戦として大会前から注目が集まっていましたが、スタジアムの外もすごかったとか。

中国の人たちといえば爆買い。最近は高品質の日本製品を買いまくるだけでなく、日本人が気づかないような名所を巡ることも楽しんでいますが、レッズ戦を見たいというサポーターが殺到しそうでACLのチケットが足りなくなるかもしれないと、広州恒大陣営がチケットを爆買いしたとか。サッカーの場合、ワールドカップ予選やACLなどの国際大会があるとホスト国のサッカー協会がある程度のチケットを相手国のために確保して、相手国のサッカー協会が旅行会社を通じてサポーターに提供するようになっています。今回も日本サッカー協会から中国のサッカー協会に一定の枚数のチケットが提供されたのですが、「これじゃ足りない」といわんばかりに陣営やファンがチケットを買いまくったというわけです。

Jリーグのチームの中で最も観客を集めるレッズとしては、ホームゲームなのに相手サポーターの方が多い状況は困ると、当日券を値下げしてサポーターが駆けつけやすくしたとか。そのおかげか、平日の夜の試合としては多い方の3万人余りの観衆が集まりました。国際試合だから相手国のファンがたくさん集まるのは当然かもしれませんが、こんなことが日本でも起こるようになったのはサッカーの本流に少しながら近づいたともいえるでしょうか?

では、また次回です。
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明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ、サンフレッチェ広島が5日のガンバ大阪との第2戦を1-1の引き分けで切り抜け、2戦合計4-3で制してました。2年ぶり3度目の年間総合優勝、森保一監督は優勝決定直後のお立ち台で「サンフレッチェに関わる全ての皆さん、おめでとうございます!」と、もはやお約束の一言で喜びを爆発させていましたね(テレビ中継していたNHKのアナウンサーがマイクを持っているのに「明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ優勝しました!」と叫んだときは大丈夫かななんて思いましたが、特別大騒ぎになりませんでしたが)。

大会自体は盛り上がったと思います。最後まで年間総合優勝が決まらないドキドキ感というのは確かに盛り上がる要因にはなったと思いますし、メディアの注目度も高くなったと思います。しかし、やる方にとっては「たまったもんじゃない」といいたくなるところもあるかもしれません。とりわけ、今年は浦和レッズに関わった人たちがそういう気持ちになっているでしょう。数字の上では年間2位で、ファーストステージで優勝しているのに、チャンピオンシップの準決勝で負けただけで年間3位扱いにされてしまうんですから。それに、タイトなスケジュールをいぶかしげに思うような見方もあります。リーグのレギュラーシーズンが終わって1週間もたたないうちにチャンピオンシップの準決勝が始まり、中3日、中2日の間隔で決勝もやるというんですから。それに、「決勝だけホーム&アウェイでやるのはいかがなものか?」という声もありました。

サンフレッチェも喜んでばかりではいられません。もう、10日からはクラブワールドカップが始まり、いの一番でホスト国代表としてオセアニア代表のオークランドシティーとの1回戦を戦わなければなりません。クラブワールドカップが20日に終わった後には26日から元日まで天皇杯の続きがあります。この時期にたくさん試合できるのはこれまで成績を残せたからこそ…と、幸せをかみしめる気持ちもあるかもしれませんが、体調管理が難しくなることも心配になるかもしれません。

プロ野球のクライマックスシリーズを見習って導入したのではないかといわれている今回のチャンピオンシップ。Jリーグや日本サッカー協会でこれからいろいろと検証が進められると思いますが、多くのファンが理解できるような形がどんなものなのか、この先の議論を気にしてみたいと思います。

では、また次回です。
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11月28日から「CS」が始まりました。「クライマックスシリーズ」の略だと考える人なら、「季節外れ」と思うでしょう。しかし、こちらの「CS」は「チャンピオンシップ」の略、そう、Jリーグの年間総合優勝を決める大会のことを言います。いろいろ賛否両論ありましたが、やってみたらいろいろ見どころある大会になっています。

まずは28日の準決勝。浦和レッズガンバ大阪の因縁の一戦です。後半に点を取り合い、Jリーグでは最近珍しい延長へ。延長後半でガンバがラッキーな展開で2点取って3-1で勝利しました。ただ、注目されたのは試合後です。レッズのサポーターは結果を出せないでいるペトロビッチ監督に「結果を出せない監督はレッズの監督に相応しくない」と不満をぶちまけてしまうし、ガンバ3点目のゴールを決めたパトリック選手のツイッターにレッズファンらしき埼玉の高校生が人種差別めいた書き込みをしてJリーグが問題視する騒ぎもありました。このツイッター問題ですが、パトリック選手のゴールをレッズ目線で見るとキーパーチャージの反則でゴールが無効になってもおかしくないような雰囲気がありました。だったら、自分のツイッターに「審判どこ見てるんだ!」とヤジめいた書き込みをすれば炎上以上の騒ぎにはならなかったのではないでしょうか? ぶちまけ方、よく考えた方がいいでしょうね。

12月2日のサンフレッチェ広島ガンバ大阪の決勝第1戦もすごい試合になりましたね。前半はお互いゴールを奪えないのが後半に一気に点の取り合いを展開する激しい試合になりました。私はニッポン放送のラジオ中継を聞いていましたが、解説をしていた金子達仁さんは「点取りあう前は『金返せ!』といいたくなるような試合だったのが名勝負になった」と興奮気味に振り返っていました。金子さんは代表戦だと興奮することが多いですが、Jリーグの放送で興奮するような語り口になったのを聞いた記憶はありません。サンフレッチェが失点に直結するミスをいくつもやっていたのに(金子さんが指摘していました)後半ロスタイムで2点取って逆転できてしまうくらい(3-2でサンフレッチェの勝利)の粘り見せたのには驚きました。今のサンフレッチェの基礎を築いたのは今レッズにいるペトロビッチ監督だから、レッズにこれくらいの芸当ができなかったかなと嘆くファンもいるかもしれませんが。さて、5日は決着戦です。いったいどんな戦いが待っているでしょうか?

では、また次回です。
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11月になったばかりなのに、Jリーグはもう冷たい風が吹き込もうとしています。7日にもJ1ではセカンドステージ優勝が決まるかもしれないという状況ですし、J2の大宮アルディージャがまもなく昇格確定なんて声も聴きます。

今年のJ1は2004年以来11年ぶりに前後期制が復活しましたが、これが以前の単純なものではないんです。以前の前後期制では、前期優勝と後期優勝の一騎打ちで年間総合優勝が決まっていましたが、今年はチャンピオンシップなるトーナメントがあります。前期・後期の優勝ができなくても年間成績で3位までになれば出られるとあって、上位に残れば残り試合数はまだそれなりにあるというわけです。ですが、そこに残れないと、既に天皇杯で負けたJ1のチームなら11月終わりにはシーズンは終わりになってしまいます。

そんな中、5日のスポーツ報知にはクラブワールドカップとチャンピオンシップの兼ね合いでJ1の終了時期が来年はもっと早まるかもしれないという記事が。この記事の通りならば、11月上旬にはレギュラーシーズンが終わってしまうそうです。天皇杯勝ち残れなければ、4か月以上公式戦ができないなんてこともあり得るんですよね。国をしょって立つチームには万全のコンディションでクラブワールドカップに臨んでほしい気持ちは理解できます。ただ、4か月も待ちぼうけを食らってしまうチームにとっては途方に暮れてしまうことにもなります。

もしかしたら、Jリーグが目指す秋開幕来夏終結のシーズン実現への布石なのかなとも勘ぐってしまいます。まだまだ、話し合いの段階ではありますが、やる方にとっても見る方にとっても納得できるようなシーズン構成になることを祈るしかありません。

では、また次回です。
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