J1は5月26日でひとまず中断となりました。ベガルタ仙台が負けないサッカーで開幕当初から首位をずっと守り続け、ガンバ大阪アルビレックス新潟は低迷続きで監督交代にまで追い込まれてしまうありさまと、例年以上に明暗がくっきり分かれてしまった感じもします。

さて、最初に「ひとまず中断」と言いましたが、カレンダーを見てみれば6月6日と9日にはナビスコカップの予選ラウンドがあり16日にはもうリーグ再開と、意外とスケジュールがタイトなんですよね。ACLを戦っていたチームはナビスコカップの予選ラウンドがない分ある程度楽でしょうけど。

さぁ、ナビスコカップ。各チームでワールドカップアジア最終予選の代表に借り出された選手がいればその分を穴埋めする選手を探さなければなりませんし、ケガ気味の主力がいればリーグ再開の6月16日を万全な体制で迎えるため「ナビスコは若手に任せよう」と考えるでしょう。予選突破が微妙なチームとしては主力を惜しげもなくぶつけてくるかもしれません。そうこうしているうちにこれまでのレギュラーを脅かしてくる選手が現れることも過去にはありました。となると、6月上旬のナビスコ2戦は、これからのJ1の勢力図に何かしらの影響をもたらすかもしれません。

ナビスコカップの予選ラウンドはリーグ戦と比べるとお客さんの数がだいたい少なくなりますが、面白いゲームが見られるかもしれません。だからこそ、ナビスコも要注目です(6日はAKBの選抜総選挙の真裏のようですけど)。これからの注目チームは何気に得点力がついてきているジュビロ磐田槙野選手がいろいろな意味で変革してきている浦和レッズナビスコカップではジュビロは攻撃力が落ち込むような感じがしないので不安と言う不安はないですが、レッズは槙野選手抜きで戦わなければいけないのでチームはどうするのか気になるところです。

それでは、また次回です。
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先週は断りもなくお休みさせていただきました。大変ご迷惑をおかけしました。

J1ヴィッセル神戸の和田監督が解任され、後任に昨シーズン限りでガンバ大阪の監督を辞めた西野朗さんがあてがわれるとの噂が流れています。西野さんとしては浦和レッズなどとの話し合いが折り合わず現場から離れざるを得ない状況を脱することができるのでうれしいでしょう。しかし、これをかなえるためにはしなければならないことがあるようです。それが、「三木谷詣で」のようです。

「大型補強」だと言われながらヴィッセルに移籍している選手も、前の監督が辞めた後に続く人も三木谷会長に必ず会っているような気がするんですよね。同系の楽天イーグルスよりも三木谷色が薄い印象があるヴィッセルの方が、「三木谷詣で」がニュースになっていると言ったほうがいいような気もするんです。大久保嘉人選手がドイツのチームを辞めてヴィッセルに入るときには品川の楽天本社に三木谷会長を訪ねた写真がスポーツ紙各紙にデカデカと載っていました。そして、西野さんも大阪で三木谷会長に会っていたとか。

トップスポンサーというべき会社のトップに新監督になる人が会うことは自然なことでしょうけど、ヴィッセルの場合は楽天はトップスポンサーと言うよりも親会社と言ったほうがいい存在で、三木谷さんがクラブの会長職ということで他のチームでの「偉い人との面談」よりも重要度が強くなっているのかもしれませんね。巨人のナベツネ会長とか福岡ソフトバンクの孫オーナーのようにチーム全体に大きな影響力を及ぼし知名度も高い個人というのはプロ野球界にいくらかいるようですが、サッカー界はどうなんでしょうね? 三木谷さん以外なら、浦和レッズの社長から日本サッカー協会の会長になった犬飼さんくらいでしょうか? ともかく、三木谷さんを泣かすようなことがないようにヴィッセルの皆さんには頑張ってもらいたいですね。

それでは、また次回です。
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昨年最終戦でJ1残留を確定させるほど低迷を極めた浦和レッズ。そのレッズの再建を託されたのはミシャことミハイロ・ペトロビッチ監督です。

前任者とファミリーネーム(苗字)が一緒でありますが、トップチームでの監督経験がほとんどなかった前任者に対して、こちらはサンフレッチェ広島で6年間指揮を執った経験があります。サンフレッチェではJ2降格、J1復帰、ACL初出場と、Jリーグで経験できることを優勝以外すべて経験したミシャ監督。そんなミシャ監督が憧れの仕事と表現したのがレッズの監督なんです。

ミシャ監督が言うところ、2006年にレッズがリーグ初優勝を果たした瞬間をテレビで見ていて「バイエルンミュンヘンやレアルマドリードが優勝したときのような熱気を感じた。そんなすごいチームでいつか指揮を執りたい」と思っていたとか。ヨーロッパではビッグクラブの監督になると「あこがれていたチームの指揮を執ることができてうれしい」という方が多いような気がします。日本でそういうチームにレッズがなったと言うことは、これまで積み上げたものが評価されたというばかりではなく、Jリーグを引っ張っていくことを宿命付けられた重みも伴っていくのかもしれません。

そういうチームが野球界に存在するのでしょうか? メジャーならばヤンキースドジャースあたり、日本なら巨人阪神あたりになるかもしれません。ただ、それは選手がプレーする場所としてあこがれる場所であって、監督がそういう憧れを口にすることはあまりないような気がします。メジャーはどうかわかりませんが、経営サイドが現役時代からたたき上げで育っていった人たちを監督に据えようという「純血主義」にこだわることがあるからかもしれませんね。ただ、その一方でこんな話があります。週刊誌レベルの話なので具体的な名前を出すわけにはいきませんが、現役時代に在籍経験がない人が巨人の監督にあこがれていると言う話もあるんです。やはり、球界をリードすることを運命付けられているチームを指揮することは現役時代すごしたチームの指揮を執ることと同じくらいの憧れを持つ人も少なからずいるのかもしれません。

それでは、また次回です。
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ついに第91回サッカー天皇杯は2012年元日の決勝を残すのみとなりました。対戦カードはFC東京京都サンガFC。そうです。Jリーグ誕生後では初となるJ2同士の決勝となるんです。確か、日本リーグ(JSL)時代までさかのぼっても下部リーグ同士の決勝はなかったはずです。そういう時代がついに来たんですね。ただ、今回はこんな歴史的な出来事を目の当たりにしていても驚きは正直なところ驚きはないですね。特にFC東京の決勝進出は順当にすら見えます。

3回戦でヴィッセル神戸に競り勝った後でも驚きはありませんでした。4回戦の水戸ホーリーホック戦は1対0で勝ったことに驚きましたし、アウェイでの戦いとなった準々決勝の浦和レッズ戦は格上からではなく7年以上勝ててない苦手な相手だから厳しいとさえ思っていました。J2のチャンピオンだからそれくらい考えても不思議ではないかもしれませんが、FC東京は昨年こそ大コケしたもののJ1で常に真ん中以上の順位を保っている位の実力があります。だから、格だけで判断するのはある意味心外です。この際、FC東京が優勝してもJ2初の優勝という快挙として取り上げるのではなく、「遅すぎた初優勝」と言う風に取り上げたほうがいいと思います。

天皇杯のあとは高校サッカーが待っています。まだまだ続くサッカーの季節、今後もまた取り上げるつもりです。

今回が年内最後の更新です。それでは、よいお年を。
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今回はまず、J1で4位に入ったベガルタ仙台のことを。
震災でクラブの施設が損壊。後ろ髪引かれる思いで仙台を離れ、浦和や市原で練習を重ねて再開の日を迎えます。そうなるとどうでしょう? 震災前にあった開幕戦での引き分けを合わせて
12試合連続無敗のJリーグ記録を達成。その後も堅い守りを軸にしたサッカーを展開して失点はJ1今季最小の25、そして14の引き分けもJ1最多でした。夏場に8試合白星なしで一度10位まで順位が落ち込んでしまった時期がありましたが、その後は2点か3点取って6連勝してまたACL出場権争いに食い込んできました。そして最終節で横浜Fマリノスをかわして4位に滑り込み、ACL出場の可能性を残す「補欠枠」を獲得しました。
「みせましょう、東北の底力を」

楽天イーグルス
の嶋選手が震災50日の「復興キックオフデー」に行われた試合に勝利したあとに発した言葉ですが、ベガルタはそれを見事に体現してくれたと思います。天皇杯にまだ勝ち残ってはいますが、優勝できなくてもJ1上位ですでにACL出場権を獲得している柏レイソル名古屋グランパスが優勝すれば、「補欠枠」のベガルタにACL出場権が舞い込みます。12月17日から天皇杯は再開。このあとは一気に元日の決勝まで大会は進みます。果たして、負けないサッカーじゃ優勝できないトーナメント戦でベガルタはどこまで勝ち進むのか? 楽しみにしていきます。

いよいよ、8日から
クラブワールドカップが始まりました。日本での開催は3年ぶりとのこと。意外にブランクあったんですね。そして、日本のチームが参戦するのも3年ぶりです。
今回はホスト国枠で柏レイソルが参戦しているわけですが、2-0で勝った初戦のオークランドシティ戦は
レイソルらしい戦い方が出来たみたいですね。特に前半40分に工藤選手が決めた2点目はリーグ最終戦の浦和レッズ戦の2点目(得点者は橋本選手)に似ていましたね。レッズ戦のほうはレッズのディフェンスがしっかりクリアできていなかったからこその部分がありましたが、今回の場合はオークランドの守りのまずさを云々するよりも矢継ぎ早によくもボールをゴールまでつなげられたことに感心してしまいました。こういうサッカーしていたら、次も楽しみになってきました。もっと言えば、2007年のレッズ、2008年のガンバ大阪はいずれも銅メダルを獲得していますが、今回のレイソルにもメダルを期待してもいいかもしれませんね。「バルセロナとやれればいいね」なんていう人がいるみたいですが、今回について言えば、バルセロナとの対戦が決まったところでメダルの色は金か銀のどっちかになります。そうなったら、なでしこジャパン以上の快挙なんていわれるかもしれませんよ。

それでは、また次回です。
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